大阪通信 Vol.49『実録入試最前線 世界でいちばん熱い冬』できあがりました!

大阪通信 Vol.49 では、ブログの連載記事が一冊にまとまっています。

題して『実録入試最前線 世界でいちばん熱い冬』。ご好評いただきました「不定期冬講日記」ですね。

表紙のアジテーションが、書きおろしですか。

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むかしむかし、あるところに…

教えることが大好きな老講師がいました。受験直前・冬期講習会ともなれば、どんなに夜が遅くても、午前5時にガバッと起き出し、おにぎり弁当を張り切って作り、フェアレディZの爆音とともに出勤しました。誉めるべきは誉め、叱るべきは叱り、解らないことを解るように導き、できないことをできるようにさせ、いつも変わらぬ熱心な授業の毎日でした。

信じがたいことかもしれませんが、かつて老講師は「瞬間湯沸かし器」と呼ばれたそうです。熱心過ぎるがあまり、怒号天を衝き、椅子・机が宙を舞い、「頭を丸めて、出直せ!」と指示されたものが、およそ一人や二人ではなかったといいます。

しかしながら時が過ぎ、「焦燥」や「重圧」など、老講師を苛んでいた得体のしれない感情が、きっちり過去のものとなり、革命の先鋒たらんとする強迫観念から解放され、人生を楽しむことを教える人になったそうです。

老講師は老いぼれたのでしょうか?いえいえ、何をおっしゃいますことやら。熱き心を奥底に秘めながらなお、宿命の不条理に抗い、握り拳を突き上げることをやめない、魂の叫びを聞いてあげてください。老いることとは無縁のエネルギーを、老講師と分かち合ってください。それは老講師の願いでもありますから。
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大阪通信 Vol.49、石川数学塾大阪・学園前教室にて好評配布中です。ご自由にお持ちください。

なお、中入倉庫に大阪通信のバックナンバーが揃っています。今週の大阪通信 Vol.49 も、倉庫からダウンロードできるようになっています。

ぜひ一度、ご覧になってみてください。

石川数学塾大阪
学園前教室長・杉浦

不定期冬講日記(その43-最終回)

「ありがとうございました」。

入試結果を報告する声が、うれしさのあまりうわずっている、この瞬間が大好きです。

「あれだけ努力したんやし、合格、当然やで!」。

なぜか私の声もうわずってしまいます。

「ごめんなさい。一生懸命教えてもらったのに、結果を出せませんでした」。

今にも泣きだしそうな、消え入るような声を、たまに聞くことにもなります。

「ちょい待ち!勉強嫌いで座ってられへんかったきみが、堂々と受験し終わって、今ここにいる」。

「これ以上の師匠孝行、他には無いで」。

「勝ってばっかしは、負けたら弱い。負けても、這い上がれる人になり!」。

「結果は後からついてくるで」。

今にもつぶってしまいそうな伏し目が、再び輝きだす瞬間も大好きです。

高校入試、大学入試…、本年度残された入試に、これから全力で立ち向かいます。

いつまでたっても子供な杉浦に、変わらぬご指導、ご鞭撻をください。天職を全ういたします。

ps.

「不定期冬講日記」が一冊にまとまります。

『実録入試最前線 世界で一番熱い冬』。

ご期待ください。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

不定期冬講日記(その42)

延々と続けてまいりました冬期講習会も、本日最終日設定しております。

不屈非妥協、率先垂範…、今年もやりきったと申してよかろうと存じます。

頼もしく心強い受験生たちは、たった今、戦場にて闘っております。

後姿を送ってのち、小生は一抹の寂しさを感じるのです。

机にへばりついて勉強していた姿を、脳裏に刻みこんでいるからです。

旅立ちを祝福すべきは百も承知、さりながら…、小生、まだまだ俗物ですね、修行が足りません。

とは言うものの、悩み苦しむ受験生が目の前にいて、それ以上に悩み苦しむご家族が心配顔に沈み、なおかつ小生がほんの少しでもお役にたてるものならば、どれほどつらかろうと、寂しかろうと、いつまでもお役にたつ所存です。

まさに今日から一年先を見据えます。

いろんな意味で「我こそは…」と意気込む皆さん、一度お話にいらしてください。

歓迎いたします(^_^)。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

不定期冬講日記(その41)

雨もあがって、温かな出撃日和です。

「奇跡の勝利」を、あまた生み出してきた者として一言。

何が何でも通りたいと、最後の一秒まで闘ったものが勝ちます。

「奇跡の勝利」のおかげで、涙をのまされた皆さんへの鎮魂歌。

「模試A判定」?、だから何ですか?、模試があなたを通してくれるのですか?

堂々と闘いなさい!勝利は目前です!

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

受験生に贈る言葉

いよいよ今週末から入試が本格的に始まります。

これまで、色々様々な事を我慢して
勉強に打ち込んで来られた事と思いますが、
その成果を見せる時がやってきます。

早くその日がやって来て欲しいと思う人もいれば、
まだやって来て欲しくないと思う人もいるでしょうが、
一つのことを一生懸命やり通したこの時期は、
君たちのこれからの長い人生の中でも、
大変貴重な、かけがえのない経験となることでしょう。

一度問いた事のある問題は二度と間違わない様に、
また、やり残した事が無く悔いの無い受験をして欲しいと、
必ずや勝利を勝ち取られん事を切に願います。

最後にひとこと

 これから向かう試験会場に敵はいない。敵は自分だけだ。
 でも、君には今まで勉強を教えてくれた先生も、
 一緒に勉強してきた仲間も、つらい時に支えてくれた家族もいる。
 大丈夫。君なら出来る。
 精一杯やって来てほしい。

高の原教室 飯尾

不定期冬講日記(その40)

朝から冷たい雨ですね。

雨は早々に上がるでしょうが、寒波がやってくるそうです。

同じような気象条件を、九年ほど前に経験しました。鮮明に覚えています。

統一日前日に、奈良市内は雨後の寒波、猛吹雪となりました。

統一日前日、例年20時に受験生を送り出すことにしていますが、この年ばかりは正午ごろに授業終了、皆さん急いで帰宅の途につきました。

こんなこともあろうかと、かれこれ二十年ほど前から、前受けを除いた初回入試の直前に、こんなことを伝えております。

受験校が大都市のド真ん中って皆さんが9割。

大都市は雪に弱いです。道路網は寸断され、公共交通機関ですら動かなくなります。

「うちの車は、スタッドレス。チェーン走行もお手のもの」って、ノーマルタイヤ装着の車の屍超えて走れますか?

どうか入試開始時刻に、鉛筆と消しゴムと体と頭のセットを入試会場に揃えておいてください。

少なくともそれだけ揃っていれば、受験できます。

受験票が間にあわなくても、多くの学校では、本人写真で確認して、仮受験票を発行してもらえます。

そのためには、受験前日の気象情報に細心の注意を払ってください。

奈良にいらっしゃる皆さん、奈良はわかりやすいです。

底冷えしてきたら、奈良のとどまらず、近畿二府四県に積雪します。

その一瞬に、躊躇なく受験勉強を中断し、わが身を入試会場付近に移動させなさい。

翌朝雪が積もっていたら、転がってでも、這ってでも、試験場まで行くのです。

雪のせい、風のせい、雨のせい…は、理由になりません。わが身は自分で守りなさい。

素泊まりホテルのネット予約でしたら、小生にまかせなさい。あなたはとにかく動きなさい。

…今年も、同じことを、受験生に伝え始めました。

おだやかな統一初日であることを祈っています。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

雰囲気に呑まれず、平常心で。

いよいよ今週末はセンター試験と関西中学入試の統一日が同時にやってきます。

先日も当塾の生徒が「今日試験会場までの行程を確認してきました」と少し緊張した面持ちで話していました。

 

「できるなら、今日にでも試験を受けたい、終わらせたい」だとか「あと1ヵ月、いやせめて2週間時間が欲しい」とか、ここに来て“その日”を迎えようとするみなさんの思いは様々なことでしょう。

 

よく「試験会場では、自分の周りはみんな賢く見える!?」といいますが、本当なのでしょうか?「特別な日」に「特別な場所」で「特別大事な事」に取り組もうとしているのですから、もし周りの人間が自分より賢そうに見えたとしても不思議なことではありませんよね。

でも逆を言えば、自分も他の人から見れば賢く見られているということです。

 

一番難しいことですが、あの特別な雰囲気の呑まれること無く、「日頃できている」ことを同じように「できる」ことです。

 

そのために“その日”に向けて努力してきたのですから。

 

みなさんの健闘を心よりお祈りいたします。

上本町教室 中土井

不定期冬講日記(その39)

「もうすぐ入試だから」と、生徒の皆さん、散髪してきます。

長いこと「爆発ヘアー+熊ひげ」だった小生は、皆さんさんの身だしなみに敬意を表します。

「『いちご白書』をもういちど」が流行ったころ、勢いにまかせて髪を切りました。

「教育学徒が、熊ひげとは何事か!」と師匠に叱られて、口ひげに縮小しました。

あたりまえのように、ザクッと短くできる若者たちは、すばらしいですね。

それでもこの年末は少々違っておりまして、冬講のゲンかつぎに切らなかった髪を切り、どうせ雪が降るからと洗わなかった車を洗いました。例年に無い事態です。

それこそ妻が「何事か?」と驚いておりました。

小生も特段意図があったわけでなく、ただただ猛然とこなして、「大みそかは演歌」とラジオを聞いていましたら、いとこの訃報に接しました。

「過ぎたるは及ばざるが如」きものなのかも…とも思います。

ともあれ、ヤンチャモンが珍しいご時世になりました。

嬉しくもあり、寂しくもあり…複雑なご心境のご同輩諸兄、今週も週末寒波にご注意めされい!

いよいよ統一日ですぞ!

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

不定期冬講日記(その38)

不安は誰にでもあります。小生にもあります。

夜中にガバっと目を覚ましますと、妻が心配そうに覗きこんでいることがあります。

「うなされていたから」と。

記憶の糸をたどってみますと、恐ろしい夢を見ていたようでした。

恐ろしい夢、その一。

小生自身の入試にて。数学の難問が解けずに、額に汗しております。

恐ろしい夢、その二。

論文が書けずに唸っています。小生、長いこと学者をやっていました。学者は論文を書くことが仕事ですから、書けないと死活問題ですね。

恐ろしい夢、その三。

先生として指導にあたった入試に惨敗します。仕事がら、辞表を常に携行しておりますが、まさか提出することになろうとは、茫然自失です。

恐ろしい夢、まとめ。

解けない、書けない、通らない…。

小生も含め、人は恐ろしさとすれ違い、葬り去るために頑張るのかもしれません。

今日も一日、悔いなくがんばります。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

不定期冬講日記(その37)

毎日曜日ごとに体力増強行軍、昨日は明日香村から少しだけ桜井市に入ったところの山田寺跡に行ってきました。

明日香村のど真ん中、野口の交差点にZを停めてウロウロしていましたら、停電に出くわしました。

関西電力管掌の不具合で、野口のあたりだけ停電したそうです。信号が消え、公民館の成人式が一時中断し、緊急車両がけたたましく走り…騒然としておりました。

復旧を見届けて明日香奥山から山田へ、わざわざ甘樫の丘を上り下りしたりしながら往復14kmくらいでしょうか。

乙巳の変にて蘇我本宗家に敵対した右大臣・蘇我倉山田石川麻呂が発願した寺です。

かなり猜疑心の強い中大兄皇子に疑われ、寺を枕に自害に追い込まれましたのは、乙巳の変から数年のちです。

中大兄にしては珍しく自らの誤りを認め、石川麻呂の鎮魂をかねて、寺は造りつむがれました。

いつしか田畑に変じましたが、寺域明瞭に残り、塔土壇、金堂土壇、それらを取り囲む回廊・中門礎石(一部)が復元され、史跡公園になっています。

回廊の一部が非常に良好な状態で掘り出され、保存処理されたのち、近くの飛鳥資料館に復元されています。

小生長いこと、みごとに残ったものだと感心していましたが、昨日寺跡を訪問し「なるほど!」とうなづきました。

ヤマト盆地東方の山々から湧水あり、これに浸かって木簡と同じ要領で残ったのですね。

にわか雨には祟られましたが、しっかり体力つけて参りました昨日です。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦