春講日記(その9)-久方の光のどけき-

小生、関西の塾業界にデビューしたのは、某大手塾の春期講習会からでした。

一生懸命に授業した日々を、懐かしく思い出します。あれからもう、三十年です。

本社勤めから現場デビューしたての、若いボスが仕切っていた教室でした。同期の同僚も、二人いました。

「叱る」と「怒る」の区別ができずに、しっかり仕込まれました。宿題チェックした生徒のノートに、気の利いた一言が書けず、ずいぶん悩みました。

あの時に鍛えてもらった「ありがたさ」が、身にしみる歳になりました。

もがくほどに泥沼だった時期がありました。特に春は鬼門でした。

受験生送り出してすぐの春講こそ要注意。無意識のうちに、最高到達形に至った先輩受験生と、まだ半分逃げ腰の後輩受験生を比べてしまいます。

「なんや、こんなもんも、できんのか!」

冷静に考えましたら、一年前の先輩受験生も、やっぱりできなかったにちがいありません。

「人はできないから勉強する」と、毎年戒められる春でした。

たった一つで良いですから、何か願いがかなうのでしたら、まるで眠るようにすやすやと、心地よく勉強してみたいものだと、きっと誰もが思っている、そんなうららかな春の講習が、小生は大好きです。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

春期講習好評開催中です

随分と春めいて参りました。

勉学の上では、春休みは他人と差を付ける良い機会です。

特に、この春から受験生となる新高3生、新中3生で、
苦手分野を持つ人はぜひこの時期に解決しておきましょう。

夏休み、冬休みまで残しておくと、受験までの残り時間がだんだんと押し迫り、
時間的な余裕が無くなり、だんだん苦しくなって来ます。
他人よりも先んじて行動を起こすと良い結果が生まれます。

当塾の春期講習は苦手分野をピンポイントに学習することが出来、
日程・時間を自由に選ぶことや、また、お試しに1回からのご参加が可能です。

まだまだ空きがございますので、お申し込みは各教室まで。

高の原教室

学園前教室

上本町教室

枚方教室

春講日記(その8)-久方の光のどけき-

春期講習、体力つけて乗り切るには…、うまいものを食べるがいちばんです!

というわけで、おいしい洋食屋さんと、雰囲気のうまい「隠れ家」をご紹介します。

まずは、洋食屋さん。三条通の「ピノキオ」さんです。

小生いちおし、ハンバーグオムライス。デミグラスソースが食欲を誘う逸品です。

ツナと大根サラダもつけて、千円ちょっとで満腹です。

妻に聞いたところでは、パスタも「おいし~い」とか。

しっかり分煙してくれているのも嬉しいです。個人的には、完全禁煙だとなお良し(^_^)。

さて、隠れ家は、近鉄西ノ京駅すぐの「Cafe和三(わみ)」さん。

週末・祝日、日没までの営業ながら、土手にツクシを探しつつ、秋篠川沿いを散策し、唐招提寺で折り返すには、決して無視できるお店ではありません。

昭「和」の家、薬師寺 玄奘「三」蔵院の近く…、ゆえに「和三」と。

小生、まさに昭和の生き残りが、昭和のたたずまいにうごめく…、ハマりすぎていて、めまいがしてきます。

もちろん、おいしいランチを食べに行くわけでして、お勧め度、最高です。

皆さんも一度、いかがでしょうか。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

★春講日記★ -連載中-

こんにちは。石川数学塾大阪・学園前教室の杉浦です。

さっそくですが、春講日記を連載しております。冬講に引き続き、ほぼ毎日書いております。

何故このように、わざわざお伝えしているのかと申しますと、HPトップの小窓(カテゴリー・お知らせの題名のみピックしています)には表示されないように設定してあるからです。学園前教室の小窓にだけ表示されます。

カテゴリー・学園前教室をご覧になってみてください。

大阪通信休載中、書き綴っていくつもりです。お楽しみに!

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

★春講日記★ -連載中-

こんにちは。石川数学塾大阪・学園前教室の杉浦です。

さっそくですが、春講日記を連載しております。冬講に引き続き、ほぼ毎日書いております。

何故このように、わざわざお伝えしているのかと申しますと、HPトップの小窓(カテゴリー・お知らせの題名のみピックしています)には表示されないように設定してあるからです。学園前教室の小窓にだけ表示されます。

カテゴリー・学園前教室をご覧になってみてください。

大阪通信休載中、書き綴っていくつもりです。お楽しみに!

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春講日記(その7)-久方の光のどけき-

古今和歌集の84番、紀友則です。この春講日記のタイトルにも使わせていただいております。

久方の  光のどけき  春の日に  しづ心なく  花の散るらむ

たしかに花に「心」があるのなら、「しづ心な」きがゆえに、散っていくのでしょう。

しかしながら、実態は逆ではなかろうかと思います。

「しづ心」に満ちて、だらりんと暖かくなっていく春には、花が咲かないそうです。

たまにドカンと寒くなってこそ、種の防衛本能から花は咲くのだと。「ひと花、咲かせておこう」と。

咲いてすぐに、三寒四温が止むわけでもなく、花冷えが花を急かせます。「はやく世代をつむげ」と。

思えば「しづ心な」いのは、花にあらず、花を取り巻く「外界」のあれこれなのでしょう。

落ち着いて咲き、散ろうとして散ってほしい、友則の歌に深詠みし過ぎでしょうか。

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ(細川ガラシャ・辞世)

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

春講日記(その7)-久方の光のどけき-

古今和歌集の84番、紀友則です。この春講日記のタイトルにも使わせていただいております。

久方の  光のどけき  春の日に  しづ心なく  花の散るらむ

たしかに花に「心」があるのなら、「しづ心な」きがゆえに、散っていくのでしょう。

しかしながら、実態は逆ではなかろうかと思います。

「しづ心」に満ちて、だらりんと暖かくなっていく春には、花が咲かないそうです。

たまにドカンと寒くなってこそ、種の防衛本能から花は咲くのだと。「ひと花、咲かせておこう」と。

咲いてすぐに、三寒四温が止むわけでもなく、花冷えが花を急かせます。「はやく世代をつむげ」と。

思えば「しづ心な」いのは、花にあらず、花を取り巻く「外界」のあれこれなのでしょう。

落ち着いて咲き、散ろうとして散ってほしい、友則の歌に深詠みし過ぎでしょうか。

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ(細川ガラシャ・辞世)

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春講日記(その6)-久方の光のどけき-

春期講習をしております。都合4週間もしております。

学校がお休みになって、日中空いたから勉強します…という方もいます。

春休み宿題がタップリ出ました、早めに仕上げたいから来ます…という方もいます。

入試まで逆算すると、時間がありません、一分一秒たりとも勉強するために来ます…という方もいます。

人それぞれ、百人百様です。春爛漫にして、百花繚乱。美しいではありませんか。

さて、春期講習を仕掛けた張本人は、何を企んでいるのでしょうか?

「志(こころざし)果てるなら、いつでも畳んで明日から百姓!」が口癖の先生ですから、ゼニカネの目論見ではないでしょう。

大阪通信 Vol.52にヒントがありました。

「寒くてジッとしていた冬から、ウキウキと心躍る春へ。

季節が変わります。勉強にも目覚めてみてはどうでしょう。

いきなり舞い上がるのではなく、変わらず地を這うのでもなく、ほんの少し背伸びしてみてはいかがですか。

満開の桜も、冬の寒風に耐えた冬芽が、ほんのちょっとがんばって、花開いたものなのです。

冬に霜柱立つ地面ギリギリまで、少しずつ伸びてきたツクシが、ほんのちょっとがんばって、芽を出すのと同じですね。」

なるほど。ほんのちょっと背伸びして、変身してほしいと思っているのですね。

ほんの少し決意して、少しだけ一歩前へ。そんな春になるといいですね。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

春講日記(その6)-久方の光のどけき-

春期講習をしております。都合4週間もしております。

学校がお休みになって、日中空いたから勉強します…という方もいます。

春休み宿題がタップリ出ました、早めに仕上げたいから来ます…という方もいます。

入試まで逆算すると、時間がありません、一分一秒たりとも勉強するために来ます…という方もいます。

人それぞれ、百人百様です。春爛漫にして、百花繚乱。美しいではありませんか。

さて、春期講習を仕掛けた張本人は、何を企んでいるのでしょうか?

「志(こころざし)果てるなら、いつでも畳んで明日から百姓!」が口癖の先生ですから、ゼニカネの目論見ではないでしょう。

大阪通信 Vol.52にヒントがありました。

「寒くてジッとしていた冬から、ウキウキと心躍る春へ。

季節が変わります。勉強にも目覚めてみてはどうでしょう。

いきなり舞い上がるのではなく、変わらず地を這うのでもなく、ほんの少し背伸びしてみてはいかがですか。

満開の桜も、冬の寒風に耐えた冬芽が、ほんのちょっとがんばって、花開いたものなのです。

冬に霜柱立つ地面ギリギリまで、少しずつ伸びてきたツクシが、ほんのちょっとがんばって、芽を出すのと同じですね。」

なるほど。ほんのちょっと背伸びして、変身してほしいと思っているのですね。

ほんの少し決意して、少しだけ一歩前へ。そんな春になるといいですね。

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春講日記(その5)-久方の光のどけき-

長いこと京都に住んでいました。歳をとったのでしょうか、妙に思い出されてなりません。

そのお店は三条木屋町(さんじょうきやまち)にありました。シャレた店が軒を連ねる木屋町…のイメージとかけ離れた、雑居ビルの5階でした。

おふくろさんは、いつもコジャレた着物姿でした。いつも笑顔で迎えてくれました。

「お久しぶり。今日はどうする?」

「とりあえず、いつもの一杯!」

幾度となく交わされた会話でした。大きな丸い氷が、口幅の広いグラスにドカンとストライク。スコッチベースのカクテルが、シャカシャカとシェイクされ、トロリと注ぎ込まれます。グラスの端にソルトをふってできあがり。

口当たり良く、どんどん飲めてしまいます。とどまるところを知りません。

にぎやかな店でした。いかにも奇妙なお客さんも来ました。

札束握りしめて、倒れこむようにご来店の若者。

「これで飲めるだけ飲ませてくれぃ!」と、哀願が早いか泣きはじめ、結局閉店まで泣きながら飲んでいました。

いつ来ても「人の道」を諭すご年輩。煙たがられるほどに生き生きとなさっていきました。

私も含め、何か心に一物あって、誰かに何かを聞いてもらいたくて、集う店でした。

さりながら、思いのたけすべてを語って、去っていくわけでもありませんでした。

「何をお悩みですか?」

あのショットバーの常連であった小生が、懇談の初めに必ずかけさせていただく言葉です。

笑顔を忘れず、さりげなく、優しくカクテルを作ってくれたおふくろさんのように、何でも話していただけるように。

季節がら、ほぼ毎日お話しさせていただく、一期一会の幸せをかみしめながら。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦