奇妙な電話でヘッドハンターに誘われた彼は、直感的に不思議なものを感じたようです。
即座に断るつもりでしたが、電話受けるからずっと感じていた違和感の原因を知りたくもあり、断るつもりもないが即答できることでもないと伝えて、電話を切りました。
彼は冷静でした。
社長と同僚全員に連絡を取って、しばらく探ってみることにするので同意してほしいと伝えました。
もちろんハンティングされるつもりはないと、つけ加えることを忘れませんでした。
彼の妻は珍しく心配していたそうですが、彼は妻の心配が逆にうれしかったそうです。
彼は何度かハンターの指定した携帯電話に連絡を入れ、
「前向きに考えるために、まずは健康診断を受けてみようと思う」とか、
「重大な疾病を抱えたまま、某塾にお世話になるとしたら、気が引けるから」とか、
「某塾について察しがつくので、財務状況を調べている」とか、
「職場環境も調べている」とか、
「業界仲間にも聞いている」など、のらくろ戦術をかましていたようです。小生が彼から第一報を聞きましたのは、この頃でした。