不定期冬講日記(その25)

小生、算数・数学の二刀流であります。どちらかといいますと、算数が専門ですが、どちらか一方だけ…というわけではありません。

どちらも数字を使って、四則演算(+、-、×、÷)するのは同じですから、たいして違いがなさそうですが、算数では実数範囲、方程式不可という縛りがつきます。

お子さんが算数のテキストを一生懸命解いている、なんだかクイズっぽくて面白そう…と、気楽に助けてあげるつもりが、方程式立ててもお子さんがキョトンとしているわ、テキストの解答解説見ても複雑怪奇な図が描いてあるわ…で、見事撃沈されるご父母の皆さんが、たくさんいらっしゃいます。

その挙句にサジを投げられて、小生たちの出番となります。

小生は「一次方程式までなら、算数でも数学でも解けること」、「方程式を立てれば済むのに、なぜ怪奇な図を描く修業を積むのか?」…という理由、「方程式を捨てて、怪奇な図だけを後生大事にしていると、いつ困るのか?」…という未来予測、これらを語りながら、ご納得いただくのです。

面白いからといって、算数だけアピールしてもご理解いただけませんし、中学生でもないのに数学だけやるのもいかがなものか?…と思われても、話が進みません。

「算数・数学、どちらもできますと、脳みそのすべての領域が熱くなっていくようで、たいへんおもしろいです」。

究極主張したいことは、この一点のみ。とやかく言ってみたところで、「根本原理は単純原理」なのかもしれません。

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学園前教室・杉浦

不定期冬講日記(その24)

来年受験生とか、再来年受験生とか、遠い将来に受験生とか…、そのような若者たちに、小生が伝える言葉があります。

「見渡してみい、受験生がたくさんおる」。

「すばらしい受験生もおる。なんちゃって受験生もおる」。

「見渡して、誰がすばらしいか、わかるか?」。

「なに?よく見てない?近づいて見てみい、邪魔にならんようにな」。

若者たちは、神妙な面持ちで一回り、うなづいて帰ってきます。

「誰がすばらしいかわかったら、君もそうなれ!」。

我々は、学年ごと、レベルごとの輪切りを排します。均質な集団を見回しても、すばらしい人がいないからです。

受験直前のこの時期にこそ、若者たちにこそ、鬼気迫る受験集団のすさまじさを見てもらいたいと思っています。

「受験の皆さんに、お邪魔かも…」との遠慮、一切ご無用です。

受験生諸君も後輩たちに、「このお兄ちゃん、なんちゃってくん!」などと指差されているようでは、お先真っ暗闇ですからね(笑)。

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不定期冬講日記(その23)

「合格しました!」

何回聞いても、うれしくなる一言です。

あたりまえのことですが、掠め取った一言ではありません。

春に種を播き、夏に伸ばし、秋の野分に耐え、冬に収穫する。草木を育てるも、受験生を育てるも、何ら変わりないですね。

叱責に涙し、賞賛に歓喜し、合宿に食らいつき、早朝・深夜を厭わず、いかに長くかかろうとも、合格に足る「人」を作り上げてこそ、喜びの一言にたどりつけるのです。

噂を聞きつけて、「チョコザイなテクニック」を求めに来るかたもいらっしゃいます。

小生は「チョコザイな」ものを教えることを生業としておりませんので、お引き取りいただきます。

大規模塾ではありませんが、「人」をつくり、受験に通す、この地道な努力への誇りを、今年も新たにしました。

昨日、奈良女子大学附属中等教育学校、受験生2名中2名の合格を克ち取りました。ささやかなご報告まで…。

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不定期冬講日記(その22)

入試結果が少しずつ判明していく頃です。

内部入試だったり、前受けだったり、種類は違えど本当に少しずつ判明していきます。

派手にドカーンと出てくるわけではないですが、結果総括は派手にかましてもらいたいです。

合格したら「よっしゃ、俺様の勝利!」。

不合格でも破顔一笑、「生きまちがいじゃ!生き直したるわい!」と。

大事なことは、チマチマと細かな戦術論を展開しないこと。

「睡眠時間が足らなかった」とか、「勉強法がまちがっていた」とか。

受験戦争も含めて、近代戦は総力戦です。やりかたひとつで勝敗が逆転するほど、単純ではありません。

だからこそ、大胆な総括、繊細な再起動。

入試を通して人生を学ぶ人は、一人の例外なく、そうしているのです。

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不定期冬講日記(その21)

中学入試(内部進学)が、軒並み始まっております。

内部進学であろうが、外部入試であろうが、小生必ずこう言って送り出します。

「悔いはないか?」

「これだけやって、万が一なら、神様の悪戯と笑えるか?」

受験生のほとんどが、こう言って出撃します。

「悔いはない。神様のことは、先生に任せる!」

小生は答えます。

「幸いにして、大和一宮・大神神社に二週とおかず通りかかる。オオモノヌシの加護あらんことを、祈っておこう。」

意外なところで役に立つ、山辺テクテクコースです。

今年も小さな戦士たちが、人力の限り闘い、神をも唸らせ、勝利を克ち取ることを祈っております。

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不定期冬講日記(その20)

冬至です。昼間が一年で一番短い日ですね。夕方の授業を始めるころに、既に夕闇がおりている近頃です。

過ぎゆく一年が、本当に速くなってきました。昨年度の入試直前、冬至の感慨にひたっていましたのが、まるで昨日のことのようです。

近鉄奈良駅、行基像の噴水から南へ、商店街の中に幼稚園があります。毎年クリスマス前後に、きれいなイルミネーションを飾っています。

「今年も、そろそろかな?」と、見に行きましたら、やはり「今年も、そろそろ」でした。

ピカピカに輝くLEDツリーと、こっそり輝くキャンドルツリーの組み合わせ、今年もその妙に感じ入りました。

敷地の一角に、大正9(1920)年、奈良における障害児教育の嚆矢となった「奈良聾唖院」が建てられたことを示す石碑があります。

障害児にも教育を受ける権利を保障する、社会が支え、国家負担を厭わない、今でこそ当たり前のことが初めて行われた際、先人たちがいかなる辛苦にまみれたかを想わずにはいられません。

「青色LEDも、使いすぎるとドギツイわね」、妻がぼそりと呟きました。

「そうだね。来年はどうなるだろうかね」。

何年経とうとも、変わらないことを胸に刻み、変わるかもしれないことを夢想し、今年も少しだけ新しい一年を生きております。

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不定期冬講日記(その19)

過去問、徹底征服中の皆さん、いよいよ「胸突き八丁」にさしかかってきました。

一回通りさらって、合否に悲喜交々、いよいよ二回目に突入している頃と思います。

「思ったほど伸びない」とか、「点数が一回目と同じ」とか、「ゲェ!下がってる(-_-;)」とか、皆さん異口同音に口走ります。

しばらく「う~ん?」と沈んだあと、「征服するのに、何回かかるだろう…?」と、不安いっぱいです。

しかし案じることはありません。

大人になって、仕事の失敗を二度繰り返しましたらクビでしょうが、皆さんまだまだやり直せる年頃です。

はるか未来に成年となる日を前に「世の中、こうなっとる!」とわかる機会を得て、むしろ幸せだったと思ってください。

それと同時に、「本当に偉い人」は、「失敗しない人」ではなく、「誰でも犯す失敗に早く気づいて、早く直せる人」だとわかってください。

大丈夫!私に鍛えられてきたあなたたちなら、必ずできます。

あきらめずに、ついていらっしゃい。きっと「できるように」なりますよ!

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不定期冬講日記(その18)

同志・桜木をご紹介いたします。

ビジネスネーム・桜木龍(さくらぎりゅう)、石川数学塾大阪・学園前教室にて「大学入試の部屋」を主宰しています。

数学ⅡB・Ⅲ、物理、化学の指導をご専門とされます。教室長・杉浦が信をおくスタッフです。

もともと、数学ⅡB・Ⅲであろうが、物理・化学であろうが、「ひとりでやる」主義の小生、誰の手も借りずに教えてまいりました。

知力・体力に自信がなくなったから、手下を使おうと?いえいえ、そうではありません。

桜木先生とこの一年弱、一緒にやってきまして、ご自身の学力の重厚なること、入試に対する見識の深くあること、何よりも教えることが好きなこと、それらに感服いたした次第です。

桜木先生におかれましては、通常授業に加え、この冬からいよいよ講習授業を開始されました。

特に高2、高3、高卒、社会人の皆さんに、小生自信をもって桜木先生をご推薦したいと思います。

お問い合わせ、学園前教室にてお待ちいたします。お気軽に、どうぞ。

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不定期冬講日記(その18)

同志・桜木をご紹介いたします。

ビジネスネーム・桜木龍(さくらぎりゅう)、石川数学塾大阪・学園前教室にて「大学入試の部屋」を主宰しています。

数学ⅡB・Ⅲ、物理、化学の指導をご専門とされます。教室長・杉浦が信をおくスタッフです。

もともと、数学ⅡB・Ⅲであろうが、物理・化学であろうが、「ひとりでやる」主義の小生、誰の手も借りずに教えてまいりました。

知力・体力に自信がなくなったから、手下を使おうと?いえいえ、そうではありません。

桜木先生とこの一年弱、一緒にやってきまして、ご自身の学力の重厚なること、入試に対する見識の深くあること、何よりも教えることが好きなこと、それらに感服いたした次第です。

桜木先生におかれましては、通常授業に加え、この冬からいよいよ講習授業を開始されました。

特に高2、高3、高卒、社会人の皆さんに、小生自信をもって桜木先生をご推薦したいと思います。

お問い合わせ、学園前教室にてお待ちいたします。お気軽に、どうぞ。

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不定期冬講日記(その17)

過去問を一生懸命こなしている受験生たちは、しばしば悪魔に出会うと言います。

悪魔?何のことでしょうか?

悪魔はささやきます。

「苦労せんでもええでぇ。わかったことにしとき!」

「赤本、ほんの数ページ繰ってみぃ。正解書いてるやろ。写しとき!」

「目ん玉、開けたまま寝られんねんでぇ。練習してみ!」

「成績記録?偽造したらええやん。いちいち調べられへんから!」

悪魔と折り合うのは論外です。交渉するだけでも、重罪です。

昔、こんなことがありました。

「うををぉぉ!」と叫んだQくんに、理由を尋ねてみましたら、

「悪魔が…、悪魔が…、今、目の前を通り過ぎました。シッポが見えました」。

「そうかい、通り過ぎただけで良かったね。悪魔は君の心の隙間に忍び込んでくるのだよ」。

冬講受講生一同、悪魔と闘い中です。

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