再び台風-夏講日記(その38)

週明けいきなり、ハリケーンスタディであります。

「ライオンロック」という、可愛い名前の、凶暴な台風がやってくるそうです。香港にある山の名前だそうです。

異例な台風でした。

日本近海で発生し、迷走し、強烈に成長し、北日本に上陸しそうなのだそうです。

台風の季節には、似つかわしくない寒気も、上空に南下してきているのだとか。

奈良に影響が出るのは、本日午後から夜半にかけて、暴風雨…とのことです。

異例づくめで、進路予想もままならないと聞きます。

どうか被害が出ませんように。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

夜空に見る夢-夏講日記(その37)

星のカケラを探しに行こう…と、アクセルをふかすことがあります。

いつかどこかに置き去りにしてきたハズなのですが、きっと捨てきれないのでしょう。

尾道水道、向島にぼんやり浮かぶ造船ドックだったり、長崎ランタン祭りの賑わいだったり。

遠くの彼方ってばかりでもなく、布目湖に突き出るように浮いているブランポートだったり、名張川渓谷をはるか眼下に仰ぐ月ヶ瀬梅園だったり…。

少なからず思い出が詰まったセピア色であります。

「ホントは、ロマンチストですか?」と、聞かれます。

「はい、そうです」と答えるのも、なんとなく気恥ずかしくて、「いいえ、リアリストです」と、意固地になってしまいます。

カケラになった星たちは、いつか見えなくなってしまうのでしょうか。

そんな悪夢に怯えながら、今夜もきっとアクセルを踏み込むことになりそうです。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

残暑-夏講日記(その36)

まだまだ暑いうちは、まだまだ頑張れるような気がします。

涼しくなってくると、急に折れてしまいます。

人間の古い記憶には、暑い暑いアフリカの原野を駆け回る猿だったころ…が焼きついているとしか思えません。

しかしながら、残暑はどうやら頻繁に、嫌がられたり、見舞われたりするものらしいです。

人はいつから、古い記憶を封印してしまったのでしょうか。

今週末から、徐々に残暑にサヨナラだそうです。

冬に備えなければ…、食いだめしてジッとしておかなければ…と、更に古い記憶が呼びさまされます。

人は否応なく、過去にシガラミ絶ち難く、今を生きているのかもしれません。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

秋風-夏講日記(その35)

「今日から秋になった」と感じる朝があります。そよぐ風が、急にヒヤッとした瞬間です。

台風一過、秋を感じることが多いのですが、必ずしもそうであるとも限りません。

今年は奇妙な年でした。何度か秋を感じましたが、夏がぶり返し、繰り返すこと数度、まだまだ本格的な秋には、遠く思われます。

暑さ寒さも…と申しますように、彼岸花の頃合い、明日香村・稲渕の彼岸花ウォーク。

遠目にも真っ赤っ赤だった今年のジャンボ案山子は、真田信繁でした。

「ずいぶん早いやん」と思いきや、旗印に真田の六文銭とオリンピックの五大陸マーク。

長年つき合ってきましたが、なるほど…と、ほくそ笑むジャンボ案山子も、初めてかもしれません(^_^)。

古今集から…。

秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる(藤原敏行)

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

朝焼け-夏講日記(その34)

若草山の朝焼けを、毎朝見ております。

老眼が激しくなってから、近くの小さな字がほとんど見えませんが、遠く若草山頂の鶯塚古墳は、はっきり見えます。

墳頂にたたずんで、こちらを凝視している御仁は、きっと同好の士に違いありません。

引きつけて、大仏殿がちょこっと見えてますし、興福寺の五重塔もバッチリ見えておりますし、絶好のロケーションですが、やはり、きれいな朝焼けに勝るものではなかろうと思います。

東の空に浮かぶうろこ雲が、朝日に照らされて真っ赤に染まる瞬間、この光景に出会えたことに、とてつもなく感謝します。

きっと天気は下り坂なのでしょうが、それでもすばらしい刹那を堪能して余りあります。

ずっと早起きしていきたいものです。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

夕立-夏講日記(その33)

人生の半分以上終わてしまった小生です。

歳をとったんでしょうか、幼い日々を思い出します。

あのころ、頻繁に夕立があったように思えます。ゴロゴロ、ドシャーと降ったら、涼しい風がそよぎ始めました。

夕立がゲリラ雷雨になり、涼風がエアコンになり、便利になったのでしょうが、ワビ・サビに欠け、なんだか文明を呪いたくなるこの頃です。

一週間に一回くらいは…と、炎天下にわが身をさらします。ここ数ヶ月、一人なら奥明日香をウロウロ。

汗を吸ったTシャツが、ずしりと重くなり、水分補給のペットボトルが、どんどん空になり。

竜在峠に入道雲がかかったら、懐かしい夕立です。

雨宿りは、飛鳥川上坐神社と決めています。

石段を駆け上がるが速いか、雨が降り始めるが速いか、ドキドキのバトルです。

なんとも懐かしい瞬間ではありませんか。

小生はうれしくなってしまいます。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

台風-夏講日記(その32)

季節モンですが、台風の話題を。

わが国近海で、三個同時発生には驚きました。この国は熱帯に位置しておりましたでしょうか?

小生幼いころから、「伊勢湾台風の恐怖」なるものを叩きこまれてきましたので、台風にかなりビビります。

古の都、京都・奈良に住まいして三十年以上、だんだん薄れてまいりましたが、それでも動物的なレベルで反応してしまいます。

弊塾入塾規約では、暴風警報と大雨警報が教室所在地域に同時発令されると休講になりますが、雨・風のレベルが「まともじゃない」と思われたら、学園前教室では無理せずに授業を振り替えていただくようお願いしています。

天変地異に対して、自分の身は自分で守ること、昔も今も変わらないと思いますから。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

合宿の散歩-夏講日記(その31)

夏合宿の朝夕に、散歩しています。

気分転換と、手足曲げ伸ばしを兼ねています。

朝の散歩。6時過ぎから気合を入れてラジオ体操、朝食までの腹減らしです。

今年度は、二日目に甘樫丘、三日目に蘇我入鹿首塚、四日目に飛鳥坐神社でした。

二日目のダッシュで、一気に目が覚めて、夏休みのダラダラ生活に、喝!が入るようです。

夕方の散歩。夕食までの腹減らしです。

今年度は、一日目に鎌足産湯井から万葉記念館、二日目に板葺宮跡、三日目に明日香村教育委員会埋蔵文化財展示室でした。

どこに行っても、古都・飛鳥を知り尽くした小生の解説つきです。

自称「明日香村名誉村民」、今年も活躍いたしました。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

合宿のメシ-夏講日記(その30)

毎年GW明けに、「メシ奉行」たちが集まります。

合宿の昼・夜合計6食を、石舞台古墳横のあすか野さんに作っていただく、そのメニューを検討するためです。

奉行たちの議論は、真剣そのものです。

栄養価、見栄え、塩加減、配膳、分量、薬味、果ては搬送時間、搬送経路に至るまで、微に入り細を穿った話し合いが続きます。

その集大成が、合宿のメシです。

玄人はだしの奉行たちですが、全員自主的に名乗りを上げ、手弁当で参集してくれます。

ほぼ勉強だけしている、閉ざされた真夏の空間に、奉行たちは一服の清涼剤を届けてくれるようです。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

合宿の夜-夏講日記(その29)

合宿の夜は、早いです。明日香村の夜そのものが、早いです。

日没後、あまり時を経ずして、村が漆黒の闇に沈みます。

野口のコンビニだけが、ボヤ~と明るく光っています。

都会特有の、トゲトゲしい電飾がありません。

村人にとって「夜」とは、さっさと寝て明日に備えるための時間なのでしょう。

合宿の夜も、村人と共にあります。

まさに「夕」食が17時、入浴・就寝準備と併行して夜の学習、22時就寝。

村には、遥か古代の時が流れています。

朝日とともに起き、日没とともに眠る、生活の基本線がブレなければ、必ず成果の上がる毎日を期待できるでしょう。

古代百年の都に、悠久の時を感じ、都会の喧騒の彼方に忘れたものを、奪い返す合宿です。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦