悩-夏講日記(その6)

飛鳥といえば大和の飛鳥…だけであるわけではなく、大和から見て葛城・金剛の向こう側、すなわち大阪の河内にも飛鳥があります。河内の飛鳥は、古代難波の都から近かったので「近つ飛鳥」と呼ばれました。大和の飛鳥は、「遠つ飛鳥」ですね。

近つ飛鳥の博物館と、その裏山の風土記の丘へ、しばしば出向くものですから、だんだん慣れて参りましたが、初めのうちは、グァ~ンとフェアレディZで穴虫峠を越えても、歩いてテクテク竹内街道を進んでも、近鉄南大阪線で一気に上ノ太子駅に降り立っても、バス停から住所表示から、何から何まで「飛鳥」なもので、「ここはいったいどこだろう?葛城・金剛を東に拝むのだから、まちがいなく大阪府のはずなんだが…」と、大いに途方に暮れていました。

ついでに二上山が葛城・金剛の向かって左手というのも、大和の真逆ですし、雄山と雌山の並び順も逆です。こればかりは未だに慣れませんで、風土記の丘の展望台にて、古墳好きの同志を探しては、「逆だ!逆だ!」と迷惑な主張を繰り返します。同志曰く「順逆いかにあろうとも、一須賀古墳群も古市古墳群も、はるか遠く百舌鳥古墳群も、何も変わろうことなし。」、要するに大したことではない!と一蹴されます。

前振りはここらあたりで。

河内に飛鳥にも流れる「飛鳥川」。「あすか川 もみじ葉ながる 葛城の 山の秋風 吹きぞしぬらし」と、新古今に詠まれているといいます。葛城山から紅葉した紅葉葉が流れてくる「飛鳥川」となると、まさに河内の飛鳥川でしょう。明日香村を貫流して、大和川に合流したあと、葛城山に流れゆく大和の明日香川では、ちと具合が悪かろうと思います。

ところが、ところが…。この歌はどうやら柿本人麻呂の作と言われているらしく、本歌は万葉集、巻10-2210ではなかろうかとも言われるのです。

明日香川 黄葉(もみちば)流る 葛城の 山の木(こ)の葉は 今し散るらし

こちらはどうやら、明日香川を流れる紅葉の葉が、紅葉の名所・葛城山中の落葉を想起させるだけですから、大和の明日香川でよろしいでしょう。

はてさて、どうしたものか?景観に悩み、歌に悩み、悩み尽きせぬ中年となってしまいました(笑)。

では種明かしをば、進ぜましょう。

「アスカ」なる地名は古代朝鮮語に始源し、「アンスク」=安宿=渡来人にとって憩いの故郷と名づけられたものだそうです。

「安宿」あふれる倭国の、なんと素晴らしかったことか!。飛鳥の悩みも氷解しました。

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【高の原教室】『マイタウン奈良』折込チラシ配布しました

奈良・高の原教室の飯尾です。
今週、地域情報誌『マイタウン奈良』に折り込んで
チラシを配布させていただきました。

チラシをご覧いただいての、早々のお問い合わせを頂戴致しまして
誠にありがとうございます。
夏期講習は、当塾の授業を、お試しで気軽に受けて頂く良い機会です。

また、講習会のみのご参加も可能です。

ぜひお気軽にご参加下さい。お待ちしております。
チラシ201707

理-夏講日記(その5)

「利が為に死ぬるは易く、理が為に死ぬるは難し。」

人はゼニのために死ぬことを厭わないが、主義・主張のためには、容易に死ねるものではない…と、まあ、なんということもなく、至極あたりまえのことなのですが、わざわざ書き連ねるということは、少しばかり斜めに視ているというわけであります。

「理」から視ますと、「利」は単なる守銭奴、俗物の最たるものです。逆に「利」から視ますと、「理」は極楽とんぼ、仙人の典型といえましょう。

両者交わることのない平行線と思われます。本来でしたら、甲乙つけがたいはずですが…。

「易」しと除かれる「利」、「難」と持ち上げられる「理」、除かれるものはおよそ糾弾され、持ち上げられるものは賞賛され、ここに正しく前述発言者の立ち位置が透けて見えるのです。

実を申しますと、前述小生の作文です。生来文才がありませんので、甚だミョウチクリンでありましょうが、小生不遜にも論語を語ってみたいなどと思い始め、漢文、古文、現代文、英語、ドイツ語で併行筆記しております。

前記は第一章第一節、漢文で書き殴ったものを、古文に書き下したものです。

ひととおり章・節立てを終えています。あとは書くだけ。もとい、あとは自身の移り気と闘うだけ(笑)。

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去-夏講日記(その4)

真木和泉のように爆死を選ばずとも、おそらくもう少しばかりは大人しく、いずれ何人たりとも現世に別れを告げるものであります。

まさにその時にあたって、悔いなく辞去できるものであろうかと、心配性な小生などは、あれこれ考えてしまいます。

多少逆説的ではありますが、考えることなど何もないとばかり、きれいさっぱり潔く去ることが、なかなかできないがゆえに、貴重なのだと思います。

思いのままに生きてきたからといっても、あるいは権力の絶頂にあったからといっても、必ずしもこの世の全てを捨てきれず、後ろ髪、何千回と引かれまくっている諸兄あり、とりあえず苦笑しながらも、果たして己の身に無関係であろうか…、やはり心配の種は尽きません。

たとえ肉体が滅びようとも、魂魄と成り果てようとも、見果てぬ夢が、崇高な理想があると。

この精神レベルたるや、おそらく潔・不潔を軽く置き去った高みにあるといえましょう。この意味で、実に潔いではありませんか。

潔く生きる者は、潔く去る者でもありたいと、そう思う小生であります。

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力-夏講日記(その3)

「連帯を求めて 孤立を恐れず 力及ばずして 倒れることを辞さないが 力尽くさずして 挫けることを拒否する」。

小生、もうかれこれ一年ほど、この言葉をメールのフッタに利用しております。

「安田講堂ですよね。懐かしいな。真っ赤に書き殴ってあった(笑)。」

いちばんたくさんいただくコメントです。

「へえ~?ご存知ってことは、どこぞのセクトの決死隊?」

二番目にたくさんいただくコメントです。もちろん、そんな恐ろしげな部隊に所属したことはありません(笑)。

「そんな時代があったんですか?今からじゃ、想像もつきません!」

最近激増しているコメントです。世代間ギャップを感じますね。

「なにはともあれ、良い言葉ですよね。忘れたくない言葉です。」

どんなコメントを付けられた方も、必ず最後におっしゃいます。

小生は最後のこの一言を、常々たいへん心強く思っているのです。

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7/17(祝・月)からいよいよ夏期講習が始まります。

空梅雨かと思いきや、夏の台風を伴って梅雨前線が活発になりました。今年はまだかと考えていた矢先、いよいよ蝉も鳴き始めました。暑い熱い夏の到来ですね。

学期末試験も終息を向かえ、各々がこの夏に取り組むべき課題がはっきり見えてきたのではないでしょうか?

受験生にとっては、勝負の夏。

受験のないみなさんも、1学期(前期)の振り返りや2学期(後期)に向けた先取りはもちろんのこと、この機会だから気になる単元や苦手な単元の克服などに取り組む絶好の機会ですよね。

石川数学塾大阪では7/17(祝・月)~8/31(木)までの間、夏期講習を開催します。

通塾生はもちろんのこと、この季節講習でしか会えない遠方の学校に通っている方も参加されます。本当に楽しみです。

今年も、「自由選択型個別」やら「パック授業」やら「山小屋」やら「各教室の独自日程」やら盛りだくさんです。

石川数学塾大阪の夏期講習は通常授業と同じく、生徒一人ひとりの習熟度やスケジュールに合わせて、カリキュラムの内容や受講の日時・回数が決められますから、無理なく通えますね。

いまはまだ席に余裕がありますが、すぐに埋まってしまうかもしれません。

この夏休みに、何か一つモノにしたいとお考えなら、是非石川数学塾大阪の夏期講習に参加されてみてはいかがですか?

経験豊富な講師陣が、きっとあなたのお悩みをスッキリ解決してくれること請け合いです。

みなさんのご参加をお待ちしております。

上本町本部教室 中土井

夏期講習のご案内

 

義-夏講日記(その2)

すべからく今世に生きる者、義あらずして立たず。真木和泉の所論です。

「士の重んずることは節義なり。節義はたとへていはば人の体に骨ある如し。骨なければ首も正しく上に在ること得ず。手も物を取ることを得ず。足も立つことを得ず。されば人は才能ありても学問ありても、節義なければ世に立つことを得ず。節義あれば不骨不調法にても士たるだけのことには事かかぬなり。」

どれほど才能があろうとも、学問を究めようとも、節義なくして意味をなさずと。真木にとって節義とは、まさしく尊皇攘夷の大義でありました。

かつて血気にはやる若者たちは、既成学問の枠組みに対し公然と異を唱え、「ブルジョワジーのために学ぶのか、プロレタリアートのための学問か」と、しつこく食い下がったものでした。

真木和泉という男は、青年の志を忘れなかった革命家だったといえましょう。

老境一歩手前の小生など、まぶしくて仕方ありません。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

闘-夏講日記(その1)

時は幕末、尊皇攘夷を国是とし、激動の政局を常にリードしてきた長州藩が、8月18日の政変で都を追われるという事件が起きました。

禁裏においては、三条実美など勤皇公卿が排除され、長州藩に落ちました。長州藩はこの失地を回復すべく、武力をもって京に上ります。

禁裏守護職・一橋慶喜と、薩摩・会津など公武合体系諸藩は、これを排除すべく守りを固めます。主戦派であった長州藩家老・来島又兵衛と国司信濃が嵯峨天龍寺に陣取り、福原越後が伏見の長州屋敷に、吉田松陰先生の妹婿であった久坂玄瑞は、久留米の神官であった真木和泉とともに山崎天王山に着陣しました。

長州軍は禁裏各門を実力突破すべく奮戦しましたが、天運利あらず、久坂玄瑞が戦死し、来島らが帰国し、真木は天王山に追い詰められて自爆します。

「大山の 峯の岩根に 埋にけり わが年月の 大和魂」

真木の辞世でありました。真木の憂国の至情は、天王山にしっかり埋められたことでしょう。

尊皇攘夷たるや、勉学たるやを問わずとも、およそ闘いに出撃する者、この覚悟をもって進撃したいものです。

石川数学塾大阪
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【高の原教室】《予告》『マイタウン奈良』折込チラシ配布します

奈良・高の原教室の飯尾です。
さて、本日は、夏期講習生および通常授業生募集の
当塾のチラシのご案内をさせて頂きます。
来週半ば(7/12~14頃予定)、近鉄高の原駅周辺の地域にて、
地域情報誌『マイタウン奈良』に折り込んで
各ご家庭のポストにお届け致します。
お見逃しなく、ぜひ手に取ってご覧ください。

この夏休みに是非ともやっておきたいこと。

7/17(祝・月)より石川数学塾大阪の夏期講習がスタートしますが、まだ学期末の試験の真っ只中のみなさんもいらっしゃるのしょうね?

今回はいち早く、この夏休みに取り組んでおくべきことを学校の進度と併せ幾つかお伝えしていきますね。

新学期が始まり、あっという間に1学期が終わろうとしているのではないでしょうか?その間にたくさんのイベント(行事)と2回の定期テスト(2期制の学校は1回かも)がありましたね。

もちろん公立と私立で同じ学年でも進み方は違うと思いますが、標準的な進度の数学のケースで考えますね。

まず、各学年の教科書のつくりとしては、どの教科書も最初に1年間を通して使っていく計算がでてきます。1学期はこれでもかと言うくらい計算の問題に取り組んだのではないでしょうか?つまり1学期は計算問題が中心だったと思います。


では、2学期(夏休み)以降はどうなるのかといいますと、基本計算の習得を終え、いよいよ本格的に数学の問題(いわゆる応用問題や文章題といわれる類)に入っていきます。


1学期は各種イベントに加え、GWといった連休もありましたから、2学期は内容の難易度が上がると同時に、進んでいくスピードも上がります。そのことを踏まえますと、夏休み前に取り組んだ範囲の復習が大事になりますね。「正確に」「速く」計算が出来るようになることは、2学期以降の勉強を滞りなく進めていくためにも、決して侮ることはできないのです。


次に2学期の備えです。1学期に学習した内容に不安がないのであれば、2学期に向けて勉強していきましょう。先程も申しましたように、2学期は難易度も進度もグンと上がりますので、その準備が必要になります。闇雲に先に進めるのでは無く、じっくりと考えを巡らし1問、1問取り組んでいきましょう。


石川数学塾大阪の通常授業や夏期講習は、個々人の習熟度や進度に合わせた個別指導になります。この夏休みに何にどう取り組んでいいのか解らないみなさん、是非、石川数学塾大阪の各教室までお問い合わせください。あなたの将来の目標や現在の習熟度・進度に合わせたアドバイスを差し上げます。

暑い夏を熱く過ごしてみませんか?

上本町本部教室 中土井

夏期講習のご案内