夜-夏講日記(その17)

やはりさびしがり屋なのでしょうか、夜のとばりが嫌いであります。

しんしんと静かな夜更けなど、できればご遠慮申し上げたいし、許されるものなら、ずっと白夜であってほしいと思います。

ブラックホールでもなかろうに、漆黒の闇が全てを飲み込んでしまうような気がしてなりません。

そういえば、もう十年ほど前になりましょうか、夜中に動悸が収まらなくなる奇病を患いまして、しばしば入院していました。病名が決まって「不安神経症」だったことを憶えています。

歳を取って、だいぶ落ち着いてきましたが、基本的な精神状態が往時と変わらないようで、今だに真っ暗闇のただ一人では寝られません。

若い頃にはラジオの深夜放送が、私を癒してくれました。

「オールナイト・ニッポン」は必ず聴いていましたし、午前三時からは「歌うヘッドライト」というダンプの運ちゃん用のプログラムを聴きました。

故郷のローカル局が、25時から27時までニッポン放送、27時から29時までTBSをネットしていたのです。

齢50代半ばにさしかかりましたが、睡眠時間が少なくても大丈夫なのは、きっと深夜放送に鍛えられたからでしょう。

良かったのか、悪かったのか、なんだか複雑な思いです。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

昔-夏講日記(その16)

懐かしく思い出される頃があります。業界人になった頃です。

何かにつけて議論していました。わけもわからずパワフルでした。怪しげな会議の召集令状に、喜々として応召していたものです。令状には、こう書かれていました。

「26時、○○○古墳に結集せよ」

今ではおよそ不可能なこととなりましたが、○○○古墳の石室石に乗っかって、怒髪天を衝き、口角泡を飛ばし、やたらアルコール濃度の高い会議でした。

勢い余って、巨石の隙間から石室に落下する輩もいました。落ちたまま動く気配がないので、心配になって見に行きますと、けっこう出血しているにもかかわらず、スヤスヤと寝ておりました。

巷には満月の夜に、女狐が踊る古墳だといわれています。女狐のうち何匹かは、似ても似つかない我々だったに違いありません(笑)。

翌朝解散、そのまま甘樫丘に登る面々がいました。

御破裂山から朝日が昇り、はるか葛城・金剛を照らすスペクタクル、世界を我が物とする誤解が、ふつふつと醸成されたものです。

あれからウン十年、固くセコムされた○○○古墳や、マムシもセアカゴケグモも繁殖してしまった甘樫丘に、世の移ろいを感じざるをえません。

「時代が変わったんだ」と、無理にでも納得せざるを得ない己が、「人心だけは不変であってほしい」と、小さな願いをかけています。

まるで他人事のように、思わずほくそ笑んでしまうほど、とてつもなく滑稽であります。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

説-夏講日記(その15)

「分からない設問」や「できない設問」を、私たちは解説します。いつもどおり解説しながら、具体的には「解説ノート」にしたためながら、注意を払っていることがあります。どんなことでしょうか。

いわゆる「教師」の手引書には、こんなふうに書いてあります。

「生徒の理解度を、表情や視線から読み取りながら、テンポ良く解説しましょう。」

これは、至極あたりまえのハウツーです。できなければ「教える」資格がありません。学校でも塾でも、同じです。ご家庭でご父母に教わるときも同じです。

私がこの業界に入ったころ、先輩の先生に、こんなふうに教えられました。

「世界一の解説をしても、生徒が聞いてなければ無意味。だから、教えることとは、きっちり聞かせることだ!」

はい、そのとおりです。でも、それだけでしょうか?

「目の前で解いてあげます。隅から隅まで、私の解説を再現できるようになりなさい。」

「あなたが聞いて一番よく分かる説明が、他の誰にも一番よく分かるわけではありません。詰まるポイントは人それぞれ、それを突破して、初めて分かりますからね。」

「私はあなたの解説中、おそらく他の誰にも繰り返さない貴重な解説をします。全感覚を耳に集中して聞きなさい。」

私が近ごろ盛んに使う言葉たちです。

そういえば、「いつ、だれが説明しても高度にわかりやすい、ただ一つの解説を用意することが、塾の品質保証だ…」、そう言われた時代がありました。

もはやこの言葉、博物館の陳列棚に収納してしまいましょうか(笑)。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

国際数学オリンピック・国際物理オリンピックで日本代表の活躍が華々しいですね。

夏本番!うだるような暑さが続きますが、今週のはじめにうれしいニュースが飛び込んできましたね。

国際数学オリンピック・国際物理オリンピックに日本代表として参加していたみなさんの活躍が報じられました。国際物理オリンピックにおいては、なんと7年連続で全員メダルを獲得されました。素晴しい!オメデトウございます。

理系離れが叫ばれている昨今、技術大国日本の未来を憂う声も聞かれていますが、まだまだ日本の若者も捨てたもんじゃないと誇らしく思いました。

さて、先週より始まりました我が、石川数学塾大阪の夏期講習ですが、レギュラーのみなさんの参加は勿論のこと、ビジターのみなさんからもお申込・お問い合わせを多数頂いておりまして、誠にありがとうございます。

学校により夏休み突入時期はまちまちになっていますが、上本町教室では既に熱い夏の戦いが始まっています。

1学期に思うように成績を残せなかったみなさん、2学期に向けて起死回生の夏にしませんか?」

「受験を控えて気持ちばっかりあせってしまっているみなさん、いま一度自分の足元をしっかり固めて、更なる飛躍の礎にしませんか?」

「自分の目標に向かってこの夏に1ランクアップしたいと考えているみんさん、石川数学塾大阪の自由選択型個別指導やラインナップも豊富なパック授業はいかがですか?」

石川数学塾大阪の夏期講習は、個々人の習熟度やスケジュールに合わせて受講できるので、クラブや他の習い事で忙しい方やご家族の恒例イベントでスケジュール調整が難しい方でも、受講していただけます。

講習の費用や個別の相談は、些細なことでも丁寧にお応えしますで、各教室の教室長までお気軽にお問い合わせください。

上本町本部教室 中土井

談-夏講日記(その14)

頻繁に懇談させていただいております。特に入塾時や初回授業前には、必ずお話しさせていただきます。

「何故ですか?」と聞かれます。「何故だと思われますか?」と聞き返しますと、こんなふうに言われます。

「授業のやり方を説明されてるんですよね。個別指導になじみの薄いかたもいらっしゃるでしょうから。」

はい、全く説明しないわけではありませんが、それだけではありません。と言いますか、いくら言葉を尽くしてご説明いたしましても、体験授業を受けていただくことが、一番わかりやすい方法でありましょう。

「ヤンチャな子にクギを刺してるんですよね。」

これも少なからずあたっています。将来ゆめゆめ、初心忘れること無かれと。

「事務手続きですか?入塾届や誓約書?」

これはお持ち帰りいただいて、初回に回収させていただきますから、ほとんどありません。

種明かしです。大事なことを突き合わせているのです。

生徒の皆さんにとっては、勉強ができるようになりたい理由、私たちにとっては、勉強を教えたい理由。

多くの場合、「理由」なるものに、彼方の将来展望に基づくマッチングがあって初めて、大きな成果が生まれます。

皆さんの切実な希望と、私たちの大いなる共感、この土俵が時として抜き差しならない関係を育み、すばらしい共同作業を生み、そして大団円を迎えるのです。

初回面談は、その序章であります。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

(続)夏講日記、書いてます!

こんにちは。学園前教室の杉浦です。

ひき続き、夏講日記書いています。

今週は七福神から。めでたい話、てんこ盛りです。

学園前教室・中学入試の部屋、夏講案内裏面を、七福神の七鉄則にリニューアル記念です。

弁(弁財天)-夏講日記(その7)
黒(大黒様)-夏講日記(その8)
恵(恵比寿様)-夏講日記(その9)
毘(毘沙門天)-夏講日記(その10)
寿(寿老人)-夏講日記(その11)
布(布袋様)-夏講日記(その12)

あと一人は、どこに?

はい、来週をご期待ください。

なお、ブログに直接飛ぶには、以下のリンクをお使いください。

http://blog.livedoor.jp/ishikawasugakujuku/archives/cat_910297.html

それでは、みなさん、ごきげんよう。

石川数学塾大阪
学園前教室長・杉浦

(続)夏講日記、書いてます!

こんにちは。学園前教室の杉浦です。

ひき続き、夏講日記書いています。

今週は七福神から。めでたい話、てんこ盛りです。

学園前教室・中学入試の部屋、夏講案内裏面を、七福神の七鉄則にリニューアル記念です。

弁(弁財天)-夏講日記(その7)
黒(大黒様)-夏講日記(その8)
恵(恵比寿様)-夏講日記(その9)
毘(毘沙門天)-夏講日記(その10)
寿(寿老人)-夏講日記(その11)
布(布袋様)-夏講日記(その12)

あと一人は、どこに?

はい、来週をご期待ください。

なお、ブログに直接飛ぶには、以下のリンクをお使いください。

http://blog.livedoor.jp/ishikawasugakujuku/archives/cat_910297.html

それでは、みなさん、ごきげんよう。

石川数学塾大阪
学園前教室長・杉浦

福-夏講日記(その13)

七福神も、いよいよ最後のお一人です。後列中央、いかにも好々爺。福禄寿と申します。

いやはや長生きしてそうですね。それもそのはず、道教の長寿神だそうです。

なるほど道教たるもの、不老長寿の仙人となることが教理極まるところであります。福禄寿は仙人でございましょう。

「単なる長生きは無意味」とか、「健康寿命を延ばすべき」など、近ごろはやりの言説が、微塵も語られなかった古代から、人々は本当に単純に、長寿を謳歌していたのだと思います。

今日の長寿を鑑みるに、生物としての人間が寿命を延ばしてきたというよりは、科学的、社会的、その他さまざまな要請から、人間は寿命を延ばさざるをえなかったのではないでしょうか。

この状況は、果たして無条件に歓迎されたのでしょうか。甚だ疑問であります。

誤解しないでいただきたいのですが、「短命万歳!」などと言っているのではありません。むしろ長寿を言祝ぐことが、純粋な至情であった頃を懐かしみ、願いの生まれ出ずる源泉を至宝と考えているのです。

難しい話になってしまいましたね。福禄寿に〆ていただきましょう。

「合格最高! なりたい自分に なってみろ!」

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

福-夏講日記(その13)

七福神も、いよいよ最後のお一人です。後列中央、いかにも好々爺。福禄寿と申します。

いやはや長生きしてそうですね。それもそのはず、道教の長寿神だそうです。

なるほど道教たるもの、不老長寿の仙人となることが教理極まるところであります。福禄寿は仙人でございましょう。

「単なる長生きは無意味」とか、「健康寿命を延ばすべき」など、近ごろはやりの言説が、微塵も語られなかった古代から、人々は本当に単純に、長寿を謳歌していたのだと思います。

今日の長寿を鑑みるに、生物としての人間が寿命を延ばしてきたというよりは、科学的、社会的、その他さまざまな要請から、人間は寿命を延ばさざるをえなかったのではないでしょうか。

この状況は、果たして無条件に歓迎されたのでしょうか。甚だ疑問であります。

誤解しないでいただきたいのですが、「短命万歳!」などと言っているのではありません。むしろ長寿を言祝ぐことが、純粋な至情であった頃を懐かしみ、願いの生まれ出ずる源泉を至宝と考えているのです。

難しい話になってしまいましたね。福禄寿に〆ていただきましょう。

「合格最高! なりたい自分に なってみろ!」

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦

【高の原教室】講習時間帯空き状況について

奈良・高の原教室の飯尾です。
梅雨明けし、連日、厳しい暑さが続いていますが、体調など崩されていませんか?
さて、今週より夏期講習がスタートしました。
早々のお申込み、ご参加いただきありがとうございます。
期間の途中からでも、お申し込み可能ですので、是非ともご参加下さい。
時間帯別の状況につきましては、
夜の部は定員に達したため、締め切らせている時間帯がいくつか出て来ています。
これからお申込みなさる方は、参加人数の少ない、比較的空いている
午前の部、午後の部でご参加されることをおすすめします。