寒くなってくると、あの頃の生活を思い出します。京都大学の横に住んでいた頃です。
寒中勉強していますと、体は元気なのですが、脳が眠りはじめます。脳にもエネルギーが必要です。
そこで…、元田中の駅から、叡電に乗ります。一乗寺で降ります。
いつもの店でビールを飲み始めます。アテはキムチです。
日本酒を飲み始めます。やはり、アテはキムチです。
焼酎を飲み始めます。しつこく、アテはキムチです。
水割りを飲み始めるころには、アテが何だか分からなくなっています。
走れば終電に間に合うのですが、何故か「始発でいいや」と思ってしまいます。
いつもの店にいつもいた輩どもは、いったいどこに行ってしまったのだろうかとか、そもそも何故いつもいたのだろうかとか、疑問が解けないまま、いつのまにかおじさんになってしまいました。
勉強と長くつき合うことも、本当によく似た趣でして、纒向や佐紀から引っ越して来た土器に囲まれ、『邪馬台国と初期ヤマト王権』など綴っておりますと、時代や興味関心は違えど、何故か変わらないものに感じ入ってしまいます。
ちなみに『邪馬台国と初期ヤマト王権』は…、チョコマカ書き留めているだけでして、モノになる保証はございません。
急がず焦らず、見守ってください。