深く信じて、前に進む者になりたいと思います。
「この国の風土も、海も、山も、空気も、風もすべて、国家のものではありません。そこに住んでいる人たちのものです。」
かつて痛快にも、こう言い放ったのは、病身をおして沖縄知事選挙の応援演説にいらっしゃった故・菅原文太さんです。
「いのちの党」を名のり、晩年を反戦平和と農業に奉げた文太さんは、ご自身が主演された映画「仁義なき戦い」の最終シーンから、このようにも付け加えられました。
「弾はぁ、まだ一発、残っとるがよ。」
文太さんの演説に、信じることの素晴らしさ、そして揺らぎなさを感じるのは、私だけではありますまい。
しかしながら、人にものを教える人間には、良くも悪くも風見鶏が多いといいます。
そんなものにはなりたくない、文太さんのようになりたいと、私は常々思っているのです。