記-冬講日記(21)

去る11月19日(日)、東大寺の金鐘ホールで、石野博信先生、関川尚功先生(ともに元橿原考古学研究所)のご講演を拝聴して参りました。

三世紀から四世紀に至る有名な土器編年を作られたお二人です。石野・関川編年と申します。

共同作業として編年されたにもかかわらず、実年代を上げる、下げるで論敵となられたお二人でもあります。

私はこの日のご講演を、たいへん楽しみにしていましたので、スキップしながら聞きに行きまして、ゴチャゴチャとアンケートをしたため、またまたスキップしながら帰ってきました。

一昨日、アンケートを集約された文書がメール配信されてきました。私のゴチャゴチャも、採録されておりました。

「関川先生のお話は古き良き九州説と拝聴しました。箸墓を上げすぎ、庄内式の編年を上げすぎなど、少しうなずきました。しかしながら特殊器台型や三角縁鏡編年が大変厳密化した昨今、政治部分に特化した纒向論など、先生の近著にて勉強させて頂きます。石野先生はお若い頃の方が過激でいらっしゃったと思います。いつまでも自説に柔軟でいらっしゃるのは、まだまだお若いからでもありましょう。」

はい、我ながら酷い文章だなと反省しきりです。

普段、自由記述題を指導する際、「下書き書いて、三回書き直せ!」と言っておりますが、これでは真っ先に己を指導せねばならぬようです。

この意味でも、良い勉強になりました。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦