獄-冬講日記(18)

若い頃、強烈に印象づけられたことは、年を取るにつれ、なにかと思い出されます。

基本的に善良な市民であった私は、「いちご白書」をもう一度…でしたっけ、これまた若かりし頃のばんばひろふみさんの歌詞にありましたように、「学生集会へも、ときどき出かけた」程度でありました(笑)。

集会はひととおりブータレこいたあと、必ず最後が「闘うぞ!闘うぞ!勝利するぞ!闘うぞ!」で〆られ、デモンストレーションの隊列に移行しながら、諸注意となるわけです。

「万が一逮捕されましたら、完全黙秘を貫き通し、救援センターにご連絡願います。救援センター東京、獄入り意味多~い!救援センター大阪、にっころにっころが~し!」

初めて聞いた時から、最後のアピールが意味不明でして、しばらくしてから、賢い先輩に聞いてみますと、こんなふうに言われました。

「03-591-1301、獄入り意味多~い、06-256-2560、にっころにっころが~し。知らんと、デモ出んなよ。危ないなぁ。」

なるほど、納得です。東京と大阪の電話番号が、一ケタ少ないですね。しみじみと、時の流れを感じます。

幸か不幸か、私は救援センターのお世話になることがありませんでしたが、困ったときの救援頼み?、最後は神頼みの勉強と、一脈通じてはいませんでしょうか(笑)。

石川数学塾大阪
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