本気で勉強しますと、脳みそが汗をかきます。脳が「疲労」するということです。
勉強をできるようになりたいと思う人は、このことを嫌がってはいけません。
たとえば何かを「覚えよう」と思う時。ボケ~と見ているだけでは、眠くなるだけで脳は働きません。
手を動かして、口に出してみて、書けないものを何度も繰り返し書いて、脳が疲れたころ、脳みそに刻み込まれるのです。
出題を図に表さなければ、解けそうもない時。目前に書いているだけでは、すぐに夢幻の如く消え去り、やはり解けないでしょう。
あんな図かな、こんな図かなと、あれこれ書き殴り、うまく使えたものを常に使うようになる、それこそ脳の疲弊が報われる瞬間です。
疲労困ぱいした脳は、深夜ともなると、まるで消灯時間のように、カシャっと失神します。
これを喜びと感じられる人が、できるようになる人なのです。