皆さんの学習を見ていて、本当に偉い!と思うことがあります。私が皆さんの年齢の頃には、できなかったことです。
夏休みも残り数日ですが、ゆく夏を惜しむかのごとく一生懸命に勉強し、その集中力たるや、比類なきものであることです。
大昔の私でしたら、ただでさえ勉強を放って、ふらふらと散歩に出かけたり、蝶々を追いかけたり、野球を始めたりしたものでした。
ましてや長時間の勉強など、想うだに恐ろしく、ダッシュで逃げ出していました。
皆さん、かつての私をはるかに凌ぐ勉強屋でいらっしゃいます。
しかしながら、私は老婆心に苛まれております。おそらく諸賢を前に、指摘の要をなさぬことではありますが、勉強の才能や素地があることと、実際にできるようになることは、予想をはるかに超えるほどに別物であります。
「皆しっかりやっているから、一人だけサボるのは恥ずかしい」とか、「真っ先に叱られたら、どうしよう」とか、そんな不安に駆られるだけの勉強ですと、誰も視ていなければ、さっさとサボりますでしょう。
サボっているようでは、実際にできるようにはなりません。
アホたれ少年であったところ私の、若かりし日の唯一の自慢は、やると決めたら猪突猛進だったことであります。
皆さん、せっかくの一生懸命、結実のポイントは、この一点突破にあるのではないでしょうか。