偉-夏講日記(その40)

皆さんの学習を見ていて、本当に偉い!と思うことがあります。私が皆さんの年齢の頃には、できなかったことです。

夏休みも残り数日ですが、ゆく夏を惜しむかのごとく一生懸命に勉強し、その集中力たるや、比類なきものであることです。

大昔の私でしたら、ただでさえ勉強を放って、ふらふらと散歩に出かけたり、蝶々を追いかけたり、野球を始めたりしたものでした。

ましてや長時間の勉強など、想うだに恐ろしく、ダッシュで逃げ出していました。

皆さん、かつての私をはるかに凌ぐ勉強屋でいらっしゃいます。

しかしながら、私は老婆心に苛まれております。おそらく諸賢を前に、指摘の要をなさぬことではありますが、勉強の才能や素地があることと、実際にできるようになることは、予想をはるかに超えるほどに別物であります。

「皆しっかりやっているから、一人だけサボるのは恥ずかしい」とか、「真っ先に叱られたら、どうしよう」とか、そんな不安に駆られるだけの勉強ですと、誰も視ていなければ、さっさとサボりますでしょう。

サボっているようでは、実際にできるようにはなりません。

アホたれ少年であったところ私の、若かりし日の唯一の自慢は、やると決めたら猪突猛進だったことであります。

皆さん、せっかくの一生懸命、結実のポイントは、この一点突破にあるのではないでしょうか。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦