大阪通信 Vol.117 配布開始しました -楽しみな夏講(2)です

大阪通信 Vol.117 配布開始しました。楽しみな夏期講習を迎えるにあたって(その2)です。

ちょっと立ち読みしてみましょう。

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Q.「ところで、先生、『光』観に行かれましたでしょう?」

A.「はい、観て参りました。「あん」以来、久方ぶりの河瀬直美さんでした。永瀬正敏さんと樹木希林さん、このペアにも見覚えがありました(笑)。物語の舞台が瀬戸内海から、河瀬さんのホームグランド=奈良に帰って参りました。紀寺交差点に向かって東進する途中の八軒町歩道橋、奈良町の歓楽街、高天の交差点など、普段見慣れている光景が、そこかしこに展開いたします。そのたびにドキッとしながら、観て参りました。何でドキドキしてるんだろう?とも、考えてみました。河瀬さんの作品が、恐ろしく抽象的で哲学的だったころ、「殯の森」が大和田原で撮られ、「朱花の月」が奥明日香・柏森で撮られ、そこには常に原生林がありました。まるでドイツ平原のシュバルツバルトのような、圧倒的な存在感を放つ木々に抱かれながら、物語が展開していったのです。一方で本作「光」には、そこまでに重量感あふれる心象風景が描かれていません。河瀬作品を見慣れていますと、「あん」からずっと、どこかフワフワとした所在無さげなものを感じ、ときたま突然に飛び込んでくる見慣れた街に、ハッとする…そんな繰り返しに反比例するかのように、「あん」がハンセン病を扱い、「光」が盲を描く重々しさ、しかも単なる医学問題としてではなく、社会問題であったり、自己実現の問題であったり、はい、なんだか圧殺されそうであります。もちろんこのテーマ、軽くて良いはずはありませんが、この重苦しいトンネルを抜けますと、カンヌのパルムドールが見えてくるのかもしれません。偉そうな物言いですね。失礼致しました。」
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さりげなく映画をご覧のようで…。

大阪通信 Vol.117、石川数学塾大阪・学園前教室にて好評配布中です。ご自由にお持ちください。

なお、中入倉庫に大阪通信のバックナンバーが揃っています。今週の大阪通信 Vol.117 も、倉庫からダウンロードできるようになっています。夏講案内も、中入・大入・合宿と、すべてそろえてあります。

みなさん、ぜひ一度、ご覧になってみてください。

石川数学塾大阪
学園前教室長・杉浦