終-冬講日記(36)

冬講最終日であります。

今年も拙文におつき合いいただきましたこと、感謝いたします。

はやいもので、民間教育業に関わりはじめて、四十年が経ちました。目標の半世紀まで、あと十年です。

多くの有益なご指導、ご鞭撻を、多方面からいただきましたこと、小生はたいへん幸せでございました。

生まれつき、極めて粗雑な頭脳しか持ち合わせておりませんものですから、皆様におかれましては、もうしばらく堪忍いただきまして、教えを賜りますと幸いです。

一方で、小生なりに一生懸命考えてきましたことも、多少の蓄積がございまして、大雑把に申しますと、教室内で教えられることと、教室外でしか教えられないこと、この二つが絶妙にブレンドされて初めて、成果を上げることができる、そんな結論に傾きつつあります。

多言を要すまいと存じますが、教育は一生モノですし、「学校」や「先生」からだけ教えられるものでもありません。

むしろあまりに狭隘に過ぎる「学校教育」なるものが袋小路に陥り、脱出路を求めてもがき苦しんでいるのが現状ではありますまいか。

ここはひとつ、善くあってほしいと切に願うところの「教育」のため、明治以来のサビを落とし、大胆に再構築し、時にその領域とするところを飛び越え、経済改革と為し、政治改革と為し、新たに「百年の大計」を策すべきと考えます。

具体的に歩み出す日が、それほど遠い未来とも思えません。

敢えて底冷えに凍え、大雪に不安する朝に、おそらく最後の闘いを誓いました。

「連帯を求めて 孤立を恐れず 力及ばずして 倒れることを辞さないが 力尽くさずして 挫けることを拒否する」(全学共闘会議)

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦