下界から登り始めた冬講という小山も、いよいよ峠が見えてきました。
てっぺんまでが、もうひとふんばり。峠を越えると、あがっていた息が整います。
山があって、峠を目指して、これを超えて、皆で喜んで…という大筋は、毎年同じです。
しかし、その道行きは…というと、毎年のように違うことを覚悟しておかなくてはなりません。
たまたま昨年の道を、なぞらえることができる年もありますが、一年もたつと、およそ獣道と化しています。
全く新しい道を切り拓くこともしばしばで、やはりルーチンと呼ぶには、程遠いような気がします。
ですから、「このレールに乗って行けば、絶対に大丈夫」とか、「前だけ見て走って行けばよいのだ」などと、いわゆるシステム合理主義を標榜する個人や集団が、詐欺師に見えて仕方ありません。
小生の活動は「規格外だから仕方ないんとちゃう?」と、慰めとも、諦めともつかぬ言葉をいただきもしますが、そもそも「規格外」ばかりがウヨウヨしている集団に、一本のレールなど引けようもありませんし、「あんたは規格外専門!」に至っては、単なる暴論に過ぎないでしょう。
そんなことを考えながら進めてきた冬講も、あと少しです。
今年も人事尽くして、天命を待ちましょう。