あまり何事にも、こだわらなくなりました。明鏡止水の境地と言ったら、格好良すぎますでしょうか。
若い皆さんの方が、あれこれ悩み尽きないようです。特に「将来の不安」を聞くにつけ、胸中お察し申すことが多いです。
とは言うものの、所詮ほんの少し早めに人生を終える小生として、見果てぬ未来のことなど、語るべくもありません。
それにも拘らず、人生相談、しばしばであります。
小生、いつも申しております。至極まじめで、本気であります。
勉強?せんでええよ。
この豊かな国ニッポンに生まれたんやろ?なんなりと、食っていけるで。
多少不自由かもしれんけど、餓死すること、まあ、あれへん。
先生といっしょに、畑、やろやん。大根つくるんに、方程式、いらへん。
え?なんや、ええ生活したいって?
じゃあ、我慢して勉強しぃ。
勉強嫌いが我慢したぶん、世間様が評価してくれんねん。
先生は、好きなことしかしてこんかったから、我慢できるん、ホンマに偉いと思うわ。
志や、良し。言うたからには、実行せんかい!
一生懸命生きてんの、先生、応援したるからな。
なになに、わしのことか?何を一生懸命…やて?
はるか三、四世紀、この国にあったパラダイスを、先生は描きたい。
女王や大王が、人々のために祈り、人々は、女王や大王を尊び…。
君民、神となって共治し、平和と繁栄を享受したんじゃ。
老いたオッサンが、果てしない夢を見とる。
若いもんが、できんこと、あるかいな。
……。
(後略)
何度でも、くりかえし、語り続けたいと思っています。