星のカケラを探しに行こう…と、アクセルをふかすことがあります。
いつかどこかに置き去りにしてきたハズなのですが、きっと捨てきれないのでしょう。
尾道水道、向島にぼんやり浮かぶ造船ドックだったり、長崎ランタン祭りの賑わいだったり。
遠くの彼方ってばかりでもなく、布目湖に突き出るように浮いているブランポートだったり、名張川渓谷をはるか眼下に仰ぐ月ヶ瀬梅園だったり…。
少なからず思い出が詰まったセピア色であります。
「ホントは、ロマンチストですか?」と、聞かれます。
「はい、そうです」と答えるのも、なんとなく気恥ずかしくて、「いいえ、リアリストです」と、意固地になってしまいます。
カケラになった星たちは、いつか見えなくなってしまうのでしょうか。
そんな悪夢に怯えながら、今夜もきっとアクセルを踏み込むことになりそうです。