まじめに仕事するかと思いきや、飲む・打つ・買うの三悪三昧。がっかりでした。
まあ、奴をワシが切らんでも、そのうち消えていくやろ、放っとこう…と、惰性の日々でした。
ところがある日のことです。教室責任者が作った、新しい講師配置に、猛然と食ってかかる彼を見ることになりました。
適格?不適格で悪いか?
学歴?無くて悪いか?
俺は誰よりも、この生徒どもを担当したいと思っている。
何故、正当に評価できないのだ?
貴様の目は、どこについているんだ?貴様の耳は、どこについているんだ?
怒髪、天を衝いておりました。彼はさっさと担当者名を自書し、講師配置表を書き換え、悠然と去っていきました。
驚きました。同時に、採用担当者の弁を、強烈に思い出しました。
「見込みがある。鍛えてやってくれ」と。