がんばってきた春講も、もうすぐ終了です。名残惜しいです。
季節講習のなかでも、春講にだけ心がけていることがあります。
どんなことかと言いますと…、いやいや、驚くほどにスゴイことではありませんから、過剰に期待なさらないでください。
むしろ拍子抜けするくらいに、あたりまえのことかもしれません。
それは授業中、「ゆっくりと説明する」ということです。
何年も前から心がけています。今に始まったことではありません。
この業界に働いてみますとわかりますが、卒業生を送り出してのちの新年度、異常なハイテンションのままであることが珍しくありません。
合格!とか、大健闘!とか、入試を巡るさまざまな高ぶりが、もたらすものに違いありません。
特に春期講習、回転数が上がったままのエンジンのように、爆音をとどろかせて授業に入り込む…と、たいがい失敗に終わります。
入試目前、ねじり鉢巻をまいた生徒たち相手なら、それもありでしょう。しかしながら、年度替わりの生徒入れ替わりが、それを許さない状況を醸します。
テンションをリセットしなければならないのです。
具体的に何かを変えなければなりません。いろいろ試してみた挙句、ゆっくりペースの説明を心がけることが、一番効果的でした。
今年も心がけたつもりです。良い春講を、終えられますように、神仏に祈りおきます。