人間関係-春講日記(11)

いろんな人たちと、仲良くやっていきたい…と、思わない人は珍しいでしょう。

しかしながら、実際に仲良くできるとは限らない…と、煩悶する人もたくさんいらっしゃるでしょう。

小生も、若かりし頃、ずいぶんと悩みました。

意外に思われるかもしれません。破顔一笑、豪放磊落な先生が、そんなふうには全然見えません…と。

三十路を少々過ぎたころ、片手間に畑をしていたことがあります。

ナスときゅうり、定番作物から始めて、ししとう、ピーマン、枝豆、トマト、とうもろこし…と開拓し、ついにメロンやスイカを作るようになりました。

耕して、植えて、下草を刈って、ネットを張って、水やりして、クモの巣を払って、収穫したら一気に調理…べらぼうにおいしいです。

そのうちに、その場で土を取って、バリバリ食べるようになりました。これもおいしいです。何故か、しょうゆを持って収穫に…(笑)。

三年後くらいに悟りました。

ひとりぼっちになっても、大地と共に生きてゆけばよい…と。

面倒な人間関係にしがみつかずとも、大地は足元に転がっている…と。

長くとらわれた妄執に、決別した瞬間でした。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦