いろんな人たちと、仲良くやっていきたい…と、思わない人は珍しいでしょう。
しかしながら、実際に仲良くできるとは限らない…と、煩悶する人もたくさんいらっしゃるでしょう。
小生も、若かりし頃、ずいぶんと悩みました。
意外に思われるかもしれません。破顔一笑、豪放磊落な先生が、そんなふうには全然見えません…と。
三十路を少々過ぎたころ、片手間に畑をしていたことがあります。
ナスときゅうり、定番作物から始めて、ししとう、ピーマン、枝豆、トマト、とうもろこし…と開拓し、ついにメロンやスイカを作るようになりました。
耕して、植えて、下草を刈って、ネットを張って、水やりして、クモの巣を払って、収穫したら一気に調理…べらぼうにおいしいです。
そのうちに、その場で土を取って、バリバリ食べるようになりました。これもおいしいです。何故か、しょうゆを持って収穫に…(笑)。
三年後くらいに悟りました。
ひとりぼっちになっても、大地と共に生きてゆけばよい…と。
面倒な人間関係にしがみつかずとも、大地は足元に転がっている…と。
長くとらわれた妄執に、決別した瞬間でした。