めぐりあえて-冬講日記(26)

年の瀬になりますと、「今年も良かったな」と、感慨ひとしおです。今年もさまざまな人々に巡り会いました。

早朝、那羅山ウォーキングでお目にかかるご婦人。「あそこも、ここも、空き家です。住みたいんでしたら、連絡取ってあげますけど…」。大好きな那羅山なだけに、おもわずさっそく引っ越しそうになりました。

天気の良い日は、国道24号を渡って平城宮跡へ。途中、しばしばウワナベ古墳を周回しているご婦人。「以前は、春日山原生林を歩いていました。怪我したら遺体で発見されることに気づいて、こちらにルート変更しました。息子が高校生になって、家にいても喧嘩ばかりで、心身ともに不健康になります。だからジョギングはじめました」。身の上話に、グングン引き込まれてしまいます。

日曜日、明日香村公営駐車場の管理人さん。自転車軍団みたいに大量陳列しながら。「今日はね、〇〇の△△中学校の修学旅行生が、たくさん来よります。昨晩近くに泊まったはずやけど、なぜかバス移動で。事故なく、怪我なく、故障なく…。願いはいつもいっしょですねん」。仕事の矜持たるや、立派なものですね。尊敬に値します。

同じく明日香村、岡本寺のご住職。「有名な岡寺の横です」と、多少自虐的な笑い…が、何とも人なつっこいハニカミ笑いで、好感度、高いです。良く通った美声で読経も慣れたもの、今度は護摩を拝見したいものだと、なぜか引き込まれてしまいます。

邂逅の神に感謝、欲張りですが来年も、豊かに出会える年となりますよう。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦