フォークグループ「マイ・ペース」に、名曲「東京」があります。
東京へはもう何度も 行きましたね
君の住む 美し都
東京へはもう何度も 行きましたね
君が咲く 花の都
サビを聞いて10分間くらい沈黙してから、「あああぁ~、あれか!」と、思い当たる方もいらっしゃるでしょう。
「東京」が「闘争」に、替え歌が流行った時代がありました。
押しくらまんじゅうよりも温かい…と、意味不明な理由でデモに出撃していた仲間がいました。「機動隊も使いよう」だと(笑)。
我々は 闘うぞ 最後の 最後まで 闘うぞ
我々は 勝利するぞ 闘うぞ 闘うぞ 勝利するぞ 闘うぞ
これだけ言い残して、デモるのが仁義でした。流れるように叫ぶのも、歳をとると難しいです。
何をするのか?→「闘う」…
誰がするのか?→「我々」が…
いつまでするのか?→「最後まで」…
どうなるのか?→「勝利する」…
なるほどコンパクトにまとまっていますね。しかし致命的な欠落が…。
何のために「闘う」のか、わかりません。敢えて書かれてないのなら、「闘う」ことが目的なのでしょう。
永遠に闘い続けるなんて、すばらしい…と思ったのは、きっと若かりし頃の幻だったにちがいありません。