大人思考-冬講日記(5)

聞屋(ぶんや・新聞屋のことです・いちおう記事を書くほうです)だった親父が、常日頃よくつぶやいておりました。

「世の中、難しいことだらけ。難しいことを、そのまま難しく言うのが、お子様。難しいことをかみ砕いて、簡単に言うのが大人。」

かみ砕かなぁ、あかんのか?大人は難しいことしよる…と思っていましたのが、まだ「お子様」だった小生です。

時が過ぎ、大人のハシクレくらいには到達したかもしれない自身を省みるに、あまりの単純明快思考に気づき、正直茫然とすることがあります。

「勉強は言われてするモンと違う。経済大国・ニッポン、勉強せんでも餓死することはない。勉強せなデキン仕事が、デキンだけだ。諦められるなら、それでよし」。

あわてて勉強し始める生徒、多いです。

「己を律せられるのは、己のみ。言われてするのは、恥ずかしい。万が一、恥ずべき行いをしたのなら、潔く腹を切れ」。

あわてて居住まいを正す生徒、多いです。

親父は、こんなことも言っていました。なるほど…と思える歳になったのかも知れません。

「最も単純なことが、最も正しいことだ。」

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦