聞屋(ぶんや・新聞屋のことです・いちおう記事を書くほうです)だった親父が、常日頃よくつぶやいておりました。
「世の中、難しいことだらけ。難しいことを、そのまま難しく言うのが、お子様。難しいことをかみ砕いて、簡単に言うのが大人。」
かみ砕かなぁ、あかんのか?大人は難しいことしよる…と思っていましたのが、まだ「お子様」だった小生です。
時が過ぎ、大人のハシクレくらいには到達したかもしれない自身を省みるに、あまりの単純明快思考に気づき、正直茫然とすることがあります。
「勉強は言われてするモンと違う。経済大国・ニッポン、勉強せんでも餓死することはない。勉強せなデキン仕事が、デキンだけだ。諦められるなら、それでよし」。
あわてて勉強し始める生徒、多いです。
「己を律せられるのは、己のみ。言われてするのは、恥ずかしい。万が一、恥ずべき行いをしたのなら、潔く腹を切れ」。
あわてて居住まいを正す生徒、多いです。
親父は、こんなことも言っていました。なるほど…と思える歳になったのかも知れません。
「最も単純なことが、最も正しいことだ。」