学園前教室在籍、現役最年長の生徒が、現在高校3年生です。かれこれ10年目のつきあいです。
彼ほどでないにしても、5年や6年のつきあいはザラですから、いきおい昔話に花が咲くこともあります。
長老生徒たちが異口同音にこう言います。
「先生、優しくならはった。昔はもっと怖かった。」
小生意図的に振る舞いを変えた記憶が、全くないものですから、にわかには信じがたいのですが、何度も聞いているうちに、歳をとって丸くなったのかもしれない…と思い直します。
こんなことを覚えている生徒がいます。
「帰り際、先生にガンガン叱られて、『こんなところにしといたる』と言われ、ホッとして時計をみたら、25時30分でした。」
「途方に暮れて、『電車がもう、無いんです』と言ったら、『足があるやろ、歩け!』と即答されました(泣)。」
こんなことも覚えているそうです。
「ゆっくりお弁当を食べていたら、『15分で食うもんじゃ!』と、破壊されました(泣)。」
「破壊されないように、最も小さな部屋に隠しておいたら、出し忘れました。冬講の大掃除イベントで発見された時には、弁当がミイラ化していました(大泣)。」
信じられないことですが、こんなこともあったといいます。
「叱られるとき、怖かったです。大遅刻した時、潔く坊主になってから来ました。」
「叱られるとき、怖かったです。イスや缶コーヒーが、空中を乱舞していました。」
「叱られるとき、怖かったです。先生の目がピクッと動いただけで、泣きながら許しを乞うたことがあります。」
なんだか、誤解されそうな話が続いております(笑)。
今日も一日、一生懸命教えましたが、諭したことはあっても、叱ったことはありませんでした。
叱られる必要がないほどに、皆さんすばらしく成長されたのだと思います。
小生は寸分変わっておりません。皆さんがすばらしい人間になったのです。