夏講日記(その38)-留め置かまし 大和魂-

学園前教室在籍、現役最年長の生徒が、現在高校3年生です。かれこれ10年目のつきあいです。

彼ほどでないにしても、5年や6年のつきあいはザラですから、いきおい昔話に花が咲くこともあります。

長老生徒たちが異口同音にこう言います。

「先生、優しくならはった。昔はもっと怖かった。」

小生意図的に振る舞いを変えた記憶が、全くないものですから、にわかには信じがたいのですが、何度も聞いているうちに、歳をとって丸くなったのかもしれない…と思い直します。

こんなことを覚えている生徒がいます。

「帰り際、先生にガンガン叱られて、『こんなところにしといたる』と言われ、ホッとして時計をみたら、25時30分でした。」

「途方に暮れて、『電車がもう、無いんです』と言ったら、『足があるやろ、歩け!』と即答されました(泣)。」

こんなことも覚えているそうです。

「ゆっくりお弁当を食べていたら、『15分で食うもんじゃ!』と、破壊されました(泣)。」

「破壊されないように、最も小さな部屋に隠しておいたら、出し忘れました。冬講の大掃除イベントで発見された時には、弁当がミイラ化していました(大泣)。」

信じられないことですが、こんなこともあったといいます。

「叱られるとき、怖かったです。大遅刻した時、潔く坊主になってから来ました。」

「叱られるとき、怖かったです。イスや缶コーヒーが、空中を乱舞していました。」

「叱られるとき、怖かったです。先生の目がピクッと動いただけで、泣きながら許しを乞うたことがあります。」

なんだか、誤解されそうな話が続いております(笑)。

今日も一日、一生懸命教えましたが、諭したことはあっても、叱ったことはありませんでした。

叱られる必要がないほどに、皆さんすばらしく成長されたのだと思います。

小生は寸分変わっておりません。皆さんがすばらしい人間になったのです。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦