夏講日記(その17)-留め置かまし 大和魂-

「合宿が楽しみです」というお話を、たくさんいただきます。はい、私も楽しみです。

夏合宿という「非日常」を経験することで、ナニモノかに変身できるのではないかと思えてしまいます。変身まではできなかったとしても、根性鍛え直されてしまうのではないかとも思えてしまいます。魅力いっぱいです。

どんな合宿であってほしいのか…と言いますと、言い古されてはいますが、こんな希望を持っています。

まず何よりも、学力をつける合宿であってほしい。

毎日を勉強メインで組んでいますから、あまりにあたりまえですが、せっかくの合宿ですので、超長丁場で、密度濃い機会でなければできないことを、やりきってほしいと思います。

先輩たちの中には、生まれてから今日までに履修した理・社のテキスト・テストを持ち込んで、ずんっと積み上げ、片っ端から解いていったとか、死んでも解くと決めた算数の難問50題を、冷や汗と脂汗にまみれながら、おもいきり解き続けた…などという剛の者もいました。参考にしてください。

つぎに、生活力を鍛え直す合宿であってほしい。

早起きはあたりまえ。ダラダラせずに、しっかり体操。おいしい朝ご飯と、濃い朝勉強。疲れを感じさせない昼ご飯と、睡魔をせん滅する昼勉強。早めの夕食、さっさとお風呂、就寝準備まで軽くいなして、ヘビーな夜勉強。

一連の生活が「こんなふうだったらいいのにな!」と、思っていてもできなかった毎日を実現してほしいのです。

「やればできる!」という実感が、何よりも貴重なのです。

最後に鍛えあう合宿であってほしい。

孤独に頑張ることも悪くはないですが、ややもすると自分に甘え、見失うことになりかねません。「皆がんばっているのだから、自分だけ脱落するわけにいかない」という緊張感が、あきらめていたかもしれない新次元への一歩を、踏み出せる勇気を与えてくれます。

誰にとっても「こうすればできるハズ」は、しょせん絵空事ですが、「実際にできた」は「やればできる」という実感の証左となるのです。

合宿を乗り越えてのち、「あの時できたことだ。今からやってもきっとできる」と、自信を持って言える人になりましょう。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦