夏講日記(その14)-留め置かまし 大和魂-

平均して数週間に一度のペースでしょうか。一寸、ワケあり会議に出ています。

奈良盆地を囲う東の青垣を超えて、大和高原も幾山々超えて、広大な人造平原みたいなところまで車を走らせます。

予定通りの駐車スペースに、順繰り停めていきまして、一通りメンバーがそろったら、携帯電話を某音声交換サーバーに接続します。

スマホですとしゃべってる本人たちの動画まで交換できるそうですが、小生ガラケーですから音声のみです。

小生堂々と大きな顔してしゃべっておりますが、中には覆面やサングラスで顔を隠しているメンバーもいます。

かと思うと、会議途中で車を出て、食べ物や飲み物を買いに行ったり、一服してくるメンバーもいます。

会議への参加スタンスが微妙に違いますのは、それぞれ置かれた状況によるものと思われます。会議に参加したことが、ばれると困る方もいらっしゃるのでしょう。

それではいっそのこと、どうせ携帯会議なら、無理に参集せずともよろしかろうと?いえいえ、替え玉参加をチェックするには、参加メンバーの実在確認が不可欠です。下手すると、携帯を乗っ取られているかもしれませんからね。

肝心の会話の中身ですが、業務秘密につきお話しできません。ふざけた内容ではありませんから、ご安心ください。

参加メンバーは全員、小生と業界を同じくする者たちです。ご想像の通り、何らかの業界トークが語られているのでしょう。

直近の会議が、かなり白熱しまして、深夜終了、疲労困ぱい、上弦の月が西の空に傾きかけておりました。

「東(ひんがし)の 野にかぎろひの 立つ見え…」…見えへんのは、なんでやねん?「かへり見すれば、月傾」いとんのに…と、ボ~と考えておりました。

なるほど、(柿本)人麻呂が詠んだのは、まぎれもなく満月で、満月が西に傾いてこそ、太陽が東から顔を出すのであって、上弦の月には、期待すべくもないことだ…と、クリアに考えられるようになるのを待ってから、車を走らせて帰ってきました。

西の空、上弦の月が、大きく美しかったです。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦