夏講日記(その8)-留め置かまし 大和魂-

ウォーカーしはじめて気づいたのですが、不思議と「人」に出会う日があります。出会う「人」は、不思議な人が多いです。

昨日も奥飛鳥・栢森にむかって歩いておりました。もうすぐ女綱というところで、栢森方面から原付バイクでおりていらっしゃったご婦人が、叫び声をあげはりました。

すわ、非常事態!と駆け寄りましたが、ご婦人はピンピンしておられ、原付バイクをターンして栢森方面に帰って行かれました。

「扇風機のスイッチ、切り忘れたぁ、えらいこっちゃ!」だそうです。

どうやら小生、扇風機の唸り顔だったようで(笑)。

伝飛鳥板葺宮の西方、飛鳥苑池を、橿原考古学研究所が発掘しております。

「掘ってる、掘ってる!(喜)」と、小生無邪気に駆け寄ってしまいます。

横で田んぼ仕事のおじいさん曰く「橿考研が田んぼ売ってくれゆうてきた。もう百姓の時代でもないし、ここ売ってん。何掘ってんのやろ?最近、腰がしんどうて。若い頃から、かがみっぱなしやったからな。もう76(歳)やし…」。独白は続きます。

いろいろ合いの手入れるんですが、聞こえてか聞こえずか、延々と。

「まだまだ、お若いですやん!」と、唯一この時だけ、「そっかなぁ~(喜)」と。

なあ~んだ、聞こえてんですね。

旧飛鳥小学校跡地の明日香村埋蔵文化財展示室にて。昨年11月9日、石舞台の石室内でご説明いただいたボランティアさんと再会しました。

「お久しぶりです。飛鳥石(飛鳥産の花崗岩)の説明、私の顔のようにシミが一筋…って覚えてます。あの時はありがとうございました。」

「ああ、あの時の…。よう覚えといてもろて、ありがとう!」

旧交を温めるって、いいですね。不思議な縁を感じた、昨日の明日香村でした。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦