春講日記(その16)-久方の光のどけき-

入試合格までと打って変わって、適度にサボりつつ入学式を迎えようとする狡猾な若者へ。

「勘違いしてはいけません。何のために入試があったのでしょうか。入試を課された皆さんは、それはそれは大変な思いをして、合格を克ち取ったことでしょう。しかしながら一方で、それと同じくらい大変な思いをして、合格者を選び出した皆さんもいらっしゃるのです。入試を課した皆さんは、入試が終わってダラケタ皆さんに、入学してほしいとは思っていません。受験しに来た、まさにあの日の真剣さを持って、まさにあの日の緊張感を持って、入学式を迎えてほしいと思っているのです。ですから再び仕切り直すことができない者は、入学しなくてよろしい。入試を課した皆さんに失礼です。潔く入学辞退なさい!」

そこまで厳しく言わなくとも、良いじゃありませんか、まだまだ祝賀ムード満喫で、始まってみりゃあ何とかなるさと、甘い見通し100%の困ったちゃんへ。

「残念ながら、何ともなりませんでしょう。やる気があれば、少しくらい学力が低かろうともカバーできます。やる気がないところに、幾百万のハウツーを並べ立てても、結局できるようにはなりません。勉強はやる気に始まりやる気に終わります。本当に大事なことを、見失ってはいけません。無理をしろと言っているのではありません。受験を通して普通に獲得できた教訓を、簡単に忘れないように!と言っているのです。今からでも遅くありません。心がけから原状復帰なさい。」

ほんのちょっとサボるつもりが、急降下爆撃機になって驚いている方、入試直前の頑張りを、遠い昔の地獄話としか思い出せない方、そもそも思考停止の仮死状態にある方…気づいた時が、直し時です。

小生の言葉を、少しでも厳しいと感じた方…何はなくとも、自らを律してください。

あれだけ厳しい入試を乗り切ってきた皆さんです。やれば必ずできるにちがいありません。今日もがんばりましょう!

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦