不定期冬講日記(その17)

過去問を一生懸命こなしている受験生たちは、しばしば悪魔に出会うと言います。

悪魔?何のことでしょうか?

悪魔はささやきます。

「苦労せんでもええでぇ。わかったことにしとき!」

「赤本、ほんの数ページ繰ってみぃ。正解書いてるやろ。写しとき!」

「目ん玉、開けたまま寝られんねんでぇ。練習してみ!」

「成績記録?偽造したらええやん。いちいち調べられへんから!」

悪魔と折り合うのは論外です。交渉するだけでも、重罪です。

昔、こんなことがありました。

「うををぉぉ!」と叫んだQくんに、理由を尋ねてみましたら、

「悪魔が…、悪魔が…、今、目の前を通り過ぎました。シッポが見えました」。

「そうかい、通り過ぎただけで良かったね。悪魔は君の心の隙間に忍び込んでくるのだよ」。

冬講受講生一同、悪魔と闘い中です。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦