過去問を一生懸命こなしている受験生たちは、しばしば悪魔に出会うと言います。
悪魔?何のことでしょうか?
悪魔はささやきます。
「苦労せんでもええでぇ。わかったことにしとき!」
「赤本、ほんの数ページ繰ってみぃ。正解書いてるやろ。写しとき!」
「目ん玉、開けたまま寝られんねんでぇ。練習してみ!」
「成績記録?偽造したらええやん。いちいち調べられへんから!」
悪魔と折り合うのは論外です。交渉するだけでも、重罪です。
昔、こんなことがありました。
「うををぉぉ!」と叫んだQくんに、理由を尋ねてみましたら、
「悪魔が…、悪魔が…、今、目の前を通り過ぎました。シッポが見えました」。
「そうかい、通り過ぎただけで良かったね。悪魔は君の心の隙間に忍び込んでくるのだよ」。
冬講受講生一同、悪魔と闘い中です。