不定期冬講日記(その3)

不思議なことですが、小生、塾の先生をやっていて「つらい仕事だ…」と思ったことがありません。

好きな仕事を、好きなだけやっているからですね。「きらいだ…」と思えるほどに、我慢してやったことがないのです。

ですから、生徒たちにも少々奇妙に語りかけます。

「目の前にいるおじさんは、好きな勉強を好きなだけやってきた人です。好きな仕事も好きなだけやってきました」。

「好きなことを寝食忘れてするのは、あたりまえです。偉くもなんともありません」。

「きみは勉強が好きでやっているのですか?え…嫌い…?そうですね、10万人中99999人は、嫌いでしょうね」。

「でも、我慢してやっているんですね。偉いなぁ。私にはできないことをやっているあなたは、偉い人です」。

「このまま偉い大人になってください。もしかして、我慢してやっていたら、勉強を好きになるかもしれません」。

「それもまた良し。嫌いなままでも、また良し。勉強も仕事も、人生そのものですからね」。

勉強嫌いな自分に自己嫌悪だった生徒諸君、肩の荷が下りたように感じるそうです。

勉強は好きだからするものだ…って、何たる偏見、何たる妄想!

きっとたいへん勉強好きな学者さんが造り出した、大きな大きな虚塔なんでしょうね。粉砕あるのみです(笑)。

石川数学塾大阪
学園前教室・杉浦