昔話、失礼いたします。
「杉浦さん、生徒叱る時はなぁ、カミソリしたらあかんで。スパスパ切って、血ぃドバドバ出て、そのまま一丁上がりになってまう。叱るんは、正しく生かすためやろ。沈めるためと、違うやろ。…カミソリ、やめなはれ。…叱るな!言うとるんとチャイまっせ。ココぞ言う時、ザックリいきなはれ。そやなあ、例えるんなら、ナタやね。ナタで十分。ザックリわからせて、しっかり生かすんやで。…カミソリ、あかん。ナタになりなはれ。」
こんなふうに、熱心に小生に説いてくれた同僚がおりました。
「叱る」ことの大切さと難しさを、この同僚からたくさん学びました。
もちろんいつの時代にも、叱って楽しい指導者も、叱られてうれしい生徒もいませんね。
それでも生徒を叱らざるを得ない状況に陥った時、カラっと激しく生徒を導けたか、そのことを必ず反省します。
カミソリではなく、ナタになれたのか?自問自答の日々が続きます。